「なんだよ、この映画」映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ CBさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだよ、この映画
東京オリンピック前の東京で、日雇い人夫で毎日をなんとか暮らしている男たちの話。
なんだよ、この映画。東京の、日本の、人生の、嫌なことばかり描く。これでもか、これでもかと描く。なのに、なんで希望を感じて終わってんだろう。いいことなんて、ほとんど起きなかったのに。サボテンに花が咲いた、それに二人は気がついた、ってだけなのに…
という訳で、自分はけっこう気にいった映画でした。
以下は、中盤に語られるフレーズだけれど、この映画、もしかしたらこのフレーズだけから生まれたんじゃないかな、と思いました。
「きみがどこかにいる。それだけで安心する。お元気ですか。生きていますか」
夜空はいつでも最高密度の青空、か。たしかに、晴天を次から次へと詰め込んでいったら、真っ黒になるのかもしれないね。観終わって、そんな風に感じられる映画でした。
池松さん、石橋さん、松田さん、ポールさん、みんな少し変な人たちを上手に演じてくれました。そんな中で、自分には田中さんの役柄が一番印象に残ったかな。最初から最後まで、何にもいいことないし、全く魅力もないんだけれど、監督が伝えたかったのは、もしかすると田中さんの生き方だったんじゃないかな。
観てよかった。ありがとう、キネカ大森。
おまけ
恋愛映画として好きなシーンは、「女子寮だから、入れません」かな。あんなに走って走って走ったのに…
今晩は。
この作品は、好きでして‥。(何本、好きな映画があるんだ!と言わないで下さい。)
「きみがどこかにいる。それだけで安心する。お元気ですか。生きていますか」
この言葉は沁みましたね。こんな言葉をかけて貰ったら、(明日から仕事ですが)前を向いて、上を向いて生きようと思いますよね。
では。返信は不要ですよ。
これからも、宜しくお願いいたします。