「駄作」斉木楠雄のΨ難 三日月キリンさんの映画レビュー(感想・評価)
駄作
漫画、アニメともにファンです。
この映画は、原作の設定を一部流用した、
パラレルワールドととらえたほうがいいです。
監督忙しかったのかな?
銀魂に力を入れすぎて、こっちは読んでなかったのかな?
と思うほど、細部が異なります。
映画自体は、原作の複数エピソードを詰め込んだ感じ。
それは全然問題ないと思いますが、
照橋さんが嫌な女になっています。
橋本さんの演技が悪いわけではなくて、
キャラ設定が全然違う。
原作は女子ですら惚れる美少女ですが、
映画では男子しか心奪われていません。
その時点で若干の違和感があるのに、
照橋さんが顔芸でむしろ可愛くない感じにしてしまっている。
照橋さんは基本、馬鹿やっていても可愛い設定なので、
橋本さんに顔芸をさせる必要はなく、
可愛い顔のまま見当違いのことを言っているほうが良かった。
まぁこれは現実の女子に対する配慮な気もしますが・・・
(鼻に突かせないため)
あと、燃堂が小さい。
不思議と見た目は良い感じですが、
背が斉木と同じ程度なため、原作から考えると違和感がある。
窪谷須は、原作と別に考えるなら良いキャラしてましたが、
やっぱり別物過ぎる。
只の元ヤン面白キャラになってしまっている。
窪谷須は基本、わざと変顔しているのではなくて、
切れるのを我慢しているだけなので、
変顔をされるとやはり違和感がある。
海藤についてだけは、かなり原作どおりのクオリティであった。
ただ、演技というよりは演出の問題で、
周りにいた若い女の子は笑っていたが、
大人は正直さめた笑いをするだけだと思う。
これで笑えるなら、この世の全てのことを笑えると思う。
原作を知っていれば、あぁあのシーンか!
と思うことも出来るが、
原作を知らないでこの映画を見るのは、
苦痛以外のなんでもないと思う。
他のレビューで、
dvdで見れば十分というのを見たが、
本当にそう思う。
大画面で見る必要がまるでない。
それと、何故30越えてる芸人を高校生役で起用したのか?
この映画は、斉木ファンがギリ見られる。
それ以外であれば、
役者のファン、笑いの沸点が極めて低い人。
そうでない人は見るに耐えない。
どうしても見てみたいなら、dvdを待ったほうがいいと思う。