ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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高評価ですが、前作知らない方は要注意
詳しいレビューは他の方がしているのでそちらをご覧ください。
とにかく伝えたいのは万人向けではありません。高評価だから観てみようかと思った方は、必ず前作を観て好みであれば観てみてください。そうでなければ、高確率でスリープしてしまいます。
しかしながら映像、音楽は素晴らしいものがあります。あとアナ・デ・アルマスが可愛いすぎるので、それ目的なら観る価値はあります。
続編はこけるジンクスを見事破って、イメージを受け継ぎながら素晴らしい作品に仕上がっていると個人的には高評価です。もう一回は観に行きたい。
伝説の続きも余韻に浸れる一本でした
内容よりもまず予告編を入れて3時間近い長尺に耐えられるか、そこに一抹の不安があったのですが、全く持って心配無用でしたね、最初からずっと惹き込まれっぱなしでした、さすがはドゥニ・ビルヌーブ監督かな。
本来はこの手の映画通が語りたがる作風は物凄く苦手分野なのですが、何故かドゥニ・ビルヌーブ監督作に関しては相性がいいのか睡魔に襲われることなく見入ってしまいます。
しかしSF映画の金字塔と言われる伝説的作品の続編を、どうやっても何かと批判を受けてしまうのは確実なのにあえてそこに挑戦し、しかも前作に敬意を表し世界観をしっかり踏襲しつつも更なる進化をみせ見る者を魅了してしまうのですから、もうこれはお見事と言う他はないでしょう。
よって伝説的作品の続編としては申し分無しだったと思いました、しかしこの作品も伝説に残るかと言えばそうではないかな、やはり余白たっぷり未完成な魅力で伝説と化した前作と比べると、今回は完成度が高い分、逆に伝説には残らない印象で・・・ってまあそれはそれとして、映画通やマニアと違ってごく普通の映画好きとしては、スンナリ心に入ってくる本作の方が納得できる部分が多い分(勿論一回見ただけでは分からない部分もありましたけど)、むしろ本作の方が好きと言えるぐらい良い映画だったなとは思いましたが。
とりあえず、本作鑑賞前に前作と前日譚的な短編三本の鑑賞は必須ですね、そうじゃないと心に訴えかけてくるものが違いますから、まあ個人的には前作はまだしもネットで短編見てから劇場に来いと言う姿勢はあまり好感が持てないのですが、見ないと全然印象が違ってしまうとなればまあ仕方ない・・・(苦笑)
それにしても、続編を作ってアレ以上語ることはあるのだろうかと、見る前は正直疑問視した部分もあったのですが、人は何の為に生きているのか、人間らしさとは何なのか、そんな問いかけに見事に答えを出した本作には思わず舌を巻きました、しっかり本作と前作が融合しての答えに、心掴まされましたね、それはハリソンも老体に鞭を打って頑張った訳だ、そのぐらい魅力的な要素が詰まっていたと思いました。
無表情な中でも豊かな感情表現を示したライアンの演技と、ハリソンの最後の表情が脳裏に焼き付いて離れません、奇跡が示したその答えに、余韻たっぷり、いいラストシーンだったなぁ。
Kとジョイの独創的な恋模様、ラブシーンも印象的でした。
とうとう相手がアレとは、傍目から見ると相当危ない人になっちゃいますけど、そう思わせないところがこの映画の凄いとこ、切ない、でもこの切なさこそがたまらんのだ、と言うかK自身も切なすぎる、前作と違いKの素性を最初にネタバレし、大丈夫かと思わせてそこから新たなストーリー展開で見る者を惹き込んでいく手法もまたお見事でした。
アナ・デ・アルマス他、女優陣の魅力もたまらない要素でしたね、ところであの方は・・・CG?まさか出てくると思わなかったので、ちょっとビックリ。
映像美にも本当に魅了されたなぁ、前作と似た部分と、今回の独創的な部分と、どちらも良かった!さすがに強力わかもとは無かったか(無かったよね?)
まあそもそもさぁ・・・と、話的にいちゃもん付けようと思えばまあそれなりにはあるのですが、伝説の続きを見た感動の余韻で私の中ではそれらはどこかに吹き飛んでしまいました、いい続編でしたね。
奇跡の続編
続編は前作を越えられないというジンクスを超えた大傑作です。
ゴッドファーザー2やエイリアン2に続く成功例でしょう。
ただ、観る人を選ぶ芸術性が、娯楽性と表裏一体になって物語が進むので、一部の人には冗長に受け止められてしまうのかもしれません。
でも、昨日二回目の鑑賞でしたが、カットできる場面は無かったどころか、監督としては泣く泣く短くして完成させたのかなと。
邦画ではこのジャンルはアメリカには敵わないなぁと思ってしまうスケール感ですが、前作のファンは必ず受け入れてくれそうと思わせる納得の完成度だと思います。
しかし、待った甲斐がありました。
興行的には失敗すると予想しますが、安易に大衆に媚びた収益性を求めずに完成した奇跡の続編!劇場へ足を運ぶべきです。
音と映像がすごい
映像が綺麗だし、ゆっくりした世界観がいい。サスペンス要素もしっかりしていたし、ビルヌーブ監督と作品の相性がいいと思いました。
音楽がヨハンヨハンソンじゃなくてハンスジマーなのが驚きでした。メッセージやボーダーラインと同じような印象でしたが。監督の世界観なんですね。
ばかうけ その次は柿の種
今世紀最高傑作‼️
値が張るものの4DXでの観賞を是非ともお勧めしたい!
体はアチコチ痛むけど、この作品のために4DXがあったのねと思うほど 雨 風 雪 煙 弾丸 浴びるアびる近未来いいじゃな~いですかぁ。
長時間苦になりませんよ。そもそも眠れません。痛いし。揺れるし。
ばかうけメッセージの次は柿の種‼️
すっかりヴィルヌーヴフリークでぇぇす。次は歌舞伎揚げ?それとも芋羊羹?
何年か後にはエポックメイクな作品だったって謂われるんだろうね。
遠くない未来アップルグーグルアマゾン一応出てくるからソニー?というよりまだ名も知れぬクリエイティブな人たちが、ここに出現する魅力的なガジェットを実現することになるのでしょうなぁ。
興奮しすぎ?ああ面白かったもう一回観ようっと。
そういえば豊洲の4DX雨は大丈夫かしら?いっぱい浴びたなぁ安全宣言出てないけど🎵
とレビュー書いたら 11/2の映画ニュースに同じタイトルが!
皆思うところ一緒だね。パクってませんよこれホント。
一言で言い表せないくらい凄い
近未来をちゃんと実感させる程の映像美と各シーンに合わせた効果音。
K演じるライアンゴズリングの悲しげな瞳がとても印象的でした。(瞬き一つしていないシーンがあって驚いた)
前作を観てから行こうと思っていたけど結局時間が無くて観ないで行ってしまったので、後悔。
迫りくる重低音がとても怖かったなと思い、上映後に調べたらハンス・ジマーさんで、流石だなと思いました。
恐怖を煽る音を作るの上手いなあ。
人間とレプリカントと電子羊・・・。
この映画の世界の三者の違いって何だろうかなって・・・「感情」だけならみんな同等だよね。
もはや「感情を持つ」ことが「人間の条件」じゃないところが怖くもあり悲しくもあり愛おしい。
みんながみんな、自身の動機や使命で一生懸命生きて全うする。
悲しく、切なく、美しい映画でした。
人間とは
初日IMAX3Dにて鑑賞。
オリジナル版は1度目にみた時はあまり感じなくて、ラストだけすげえとか思って肝心なことは何も理解してなかったというわけだが、2回目に見るとほぼ理解し、独特な世界観に完全に惹かれてしまう。しかもそれより細かいところまでこだわってるみたいでただただ圧巻だった。
そして2作目となる本作。監督は前作のリドリースコット監督からいま超絶大人気のドゥニヴィルヌーヴ監督。ドゥニ監督の作品はどれも好きで、私的にもメッセージは今年暫定ベストの映画。また、前作の主演であるハリソンフォードに加え、ララランドなどで人気を博したライアン・ゴズリング、そしてアナデアルマス、ジャレッドレトなど豪華俳優陣が集結。やはりワンカットワンカットの登場人物が濃い。贅沢感に浸れる。
さて、ストーリーだが前作から引き続き人間とレプリカントのあり方について答えのない問いを投げかけ続けるとともに様々な象徴を用いてまさに芸術と言える作品に仕上がっていると思う。さすがドゥニ監督。
まず、ワンカットワンカットがとにかく美しすぎる。どこを切り取って飾ってもオシャレになるようなシーンばかり。予告でもあるオレンジに染まった大気のなかをKが歩くシーンや前作からおなじみのネオン街は特に美しい。純粋に好き。
しかし、大衆向けとして作られている映画ではないことは事実。前作からのファンであれば世界観だけでも楽しめるが人間とレプリカントの境界線が崩れるなんていう単純な主題ではなく私も1度みただけで頭の中が混乱しっぱなし。人間一人一人、レプリカント一体一体の心情描写を他の映画と比べて過剰なほど繊細に描いているためだろう。それぞれに感情移入をし、その時の切なさだったりを体感することでかつてない感動があると思う。
そのために、まず常識を捨てなければ。レプリカント=機械という概念をなくさなければならない。かと言ってレプリカントは人間と同じでもないのだ。レプリカントの立ち位置や世界情勢とまではいかないが当時の人々の世界にのめり込まねばならない。
やはり音楽はドゥニ監督だけにかなりこだわっており、世界観に入り込みやすくできている。
全般的にみて、まずこれは現実なのか。この映画の中ではなく、自分がこの映画を見ているのが現実なのか。2049年に自分が存在するような感覚。そこにある興奮と恐怖。SF映画の大傑作である前作を見事受け継ぎ、新たな映画史に残る伝説の作品となったのではないか。
もう一度映画館でみようと思う。
35年ぶりの続編をピカデリーで鑑賞。
ブレードランナー2049。
封切りと同時にまずは有楽町の丸の内ピカデリー、続いて午後にはトークイベント付き新宿ピカデリー上映を見てきました。
カルト映画の代名詞になった前作から35年。
舞台だった2019年が間近に迫る中公開された本作は、"前作の世界観から地続き"の30年後の世界が描かれていた。
環境破壊が進み雪原と砂漠が混在する未来世界で、ゴズリング演じる"K"が旧型レプリカントを"解任"するシーンから映画は始まる。
VRの女性が唯一の理解者であるKはどこまでも孤独で現代人的だ。前作から更に荒廃した世界観もあいまって救いようのない虚無感すら感じる。
そんな彼がとある理由で自身のルーツの手がかりを見つけ、アイデンティティを取り戻す旅に出る。
その道中デッカードに出会う所からストーリーは大きく動き出す。
自分はどこから生まれたのか?
自分の意識とは何か?
自分の記憶は本物なのか?
自分が生きている意味は何か?
あらゆる苦悩がKを襲い揺さぶりをかけ問う。このキャラクター造形は前作以上に原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」に忠実で、実にP.K.ディック的だ。
デッカードと対になる存在として彼の人生を見ても実に興味深かった。
全てをやり遂げ隣に立つデッカードに爽やかな笑みを見せるK。
きっと彼もロイと同じように、美しく舞う雪の中に魂の手応えを感じていたに違いない。
ちなみに今日までに4回劇場で見ました。
見るたびに新たな発見があり更に深く楽しめてます。
これは酷いし長過ぎ
前作の雰囲気を手前勝手に強調した演出で、過剰感大あり。さして重要とも思えない場面で長回しで尺ばかり取って長い長い長い上映時間。
前半で不可解な部分をばら撒いたのはいいが、後半で謎解きをうまく提示出来ておらず中途半端な印象。
やはり監督の力量なのでしょうか。
!!!
期待以上の面白さだった。単なる続編に飽き足らず、新たな地平線を模索した結果の内容に絶えることのない拍手を送りたい。SFの枠を外れ、真相を追いつつ、エンディングへと向かう巧みさはとても良かった。
ただ尺が長く、静かな映像をゆっくりと辿って話が進むだけに、眠りかけてしまうシーンがいくつかあり、もう少しカットして編集し、短くタイトにした方が見やすいと思う。
ま、そうこう難癖を付けても、素晴らしい出来の作品には違いがないのだが…
蛇足だが、恐らくもう一本、続編を作るつもりではないかしらん…
天才と凡才の深い谷間
嗚呼、観るんじゃなかった。「2010年」が「ソラリス」が「地球が静止する日」(これは噴飯もの)が前作と別物だった様に私の記憶からキレイさっぱり消去したい。ハリウッドリメイク・続編物、連戦連敗だな。こんな退屈なSF映画は初めて見た。タルコフスキーから一切の芸術性を除いた感じ。只ひたすら退屈なのである。SF映画が与えてくれるワクワクする世界観、魅力的なビジュアルが無い。全て灰色かセピア色。ブサイクではないがゴスリングの脇役顔と全編付き合うのも辛かった。グラスルームの娘も印象に残らない。タルコフスキーと違った意味で私は、全力で睡魔と戦っていた。
ディレクターズカット版を待つ!話はそれからだ。
Forget it Jake, it's Chinatown.
一作目が目指そうとしていた、フイルム・ノアールな例の作品にかなり寄せてくるとは意外でした!
ゴズさん、ジャック・ニコルソンそのものじゃん(笑)
あと原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
の物語背景としてあった、核戦争とか(あの破壊された建物にはどっきりしましたね)、ペット(電気羊は何故電気なのか)の件とか、全体的な印象としては、リドスコ監督一作目で省かざるを得なかった、もしくは目指したけどできなかったことを、ようやっとやった印象でした。
リドスコ臭が、邪魔でした。
また妙なシーンがあって、あぁ、これリドスコ監督がまた変にカットしてるって思いましたもん。
そうだなー。
これ、ディレクターズカット版が出るでしょう(出ると信じている)?
いや、出さないと駄目でしょう!
それ観てからだな。
詳しい感想書くのは。
(蛇足)
ネタバレになるのかな?
『ブレードランナー2049』に変なイメージを持たせたらごめんなさい。
Blu-ray出た頃に詳しく語ろうっと。
そもそも「ブレード・ランナ-」の原作である、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は、SF小説の巨匠である「スタニスワフ・レム」著の掌編集「泰平ヨンシリーズ」の影響が、かなりあるんだよ。
そう、レムとは、「惑星ソラリス」の原作者ですよねー。
もともとレムは、脳(思考)だけになった人間がコンピューターに接続して、いわゆる「電脳化」する話なんかを書いていた。
私が好きな「コングレス未来会議」もレムの原作で、観た方はお分かりになると思うが、夢、現実、妄想、過去、未来と、思考がワープする話だ。
そして、自分が一体、どこに存在しているのか、激しく混乱・不安になる物語を軸に、親子愛などを描いている。
アリ・フォルマン監督、応援してます!
レムがいなかったら、ブレードランナーも、攻殻機動隊も、マトリックスも生まれなかったかもしれない。
哲学者のフランシス福山が「歴史の終わり」という本の中で言っていた。
「歴史は繰り返す」とは、同じ過ちを繰り返してしまう、人間の愚かさを表している言葉ではなく、”経験したことからしか学べない、人間の悲しい性を表している”
目指してるのは、1カ所。
開祖はすげえ。
文句なし
本当に「素晴らしい」の一言。
待望された続編でありながら、誰も予想しなかったストーリーが、絵画のような映像と感情を揺さぶる音響で語られる。
これは単なる娯楽映画の域を超えて、芸術作品と呼べる完成された映画 🎞
映画館で観るべき映画とは正にこの映画こと🎬
重厚な映画体験
劇場で観なければならない映画です。ランニングタイムは3時間近いのに、全然飽きずに最後まで楽しめました。今年いちばんの満足感です。
『ブレードランナー2049』は、主人公“ K ”が賞与でジョイをバージョンアップしてる姿が非常に滑稽でした。。。でも“ K ”に感情移入してしまって全然笑う気にはなれません。ライアン・ゴズリングが“ K ”の存在に説得力をもたせています。主演俳優がライアン・ゴズリングであることが、この物語をよりいっそう輝かせています。
後半にハリソン・フォードが登場します。長いキャリアを感じさせてくれるさすがの演技力でした。圧倒的な存在感を放っていることが、前作のファンは嬉しいのではないでしょうか?
ロマンチックな映画ではないのに、“レイチェル”のシーンを思い出すと泣きそうになります。まさかこんなに切ない映画だとは予想がつきませんでした。本物のヒューマニズムが描かれています。
あまりにも有名な『ブレードランナー』の続編に相応しい納得の完成度でした。
「彼女の瞳は緑だった」
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