「命とは。。。」ブレードランナー 2049 penguinさんの映画レビュー(感想・評価)
命とは。。。
生殖機能まで持つロボットってありうるのかなぁ、なんて思ってしまう。そうなると完全に人間なんて不要でしょ。人間より賢く、力もある、それで自分たちで繁殖していけるなんて。
そもそもの発想は人間かロボットか判別不可能なものを人間が造ったらどうなるか?が最初のSF小説の発端だと思うのだけど。
でもやっぱりSF好きとしてはこの作品、1作目から好き。荒廃したアジア的な雰囲気、西部劇のようなドンパチしてもおとがめなし(?)、空飛ぶ自動車、滅茶苦茶強いレプリカント。スターウォーズもいろんな種類の宇宙人がいる酒場や空飛ぶ乗り物が出てきてなんでもありの世界観が楽しかった(初期の2作のみ、あとの作品はファンタジー)。言葉にするとチンケな感じになってしまうけど、食べ物でも何で好きか、言葉でいくら説明しても「そこが好き」という人と「そこが嫌い」という人に分かれてしまうのでこの映画もいくら説明しても好き、嫌いは分かれるのだろうな。
ターミネーター2が人気あるのもCGを使った登場人物が液体みたいになったりの視覚的な驚きもあったけど(当時)、最終的に人間とロボットが通じ合うラストにみんな涙したんだと思う。ブレードランナーもSF的な要素で視覚的に面白かったけど、1作目(ロイ:ルトガー・ハウアー、死んじゃったね)も2作目(ジョーとジョイ)もロボットが感情を持ち、そして切ない結果となったところに鑑賞者の感情がmoveしたのではないかと思うのです。