「予想外の展開に、あり得ないと思いつつ…引き込まれてしまった…」ブレードランナー 2049 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
予想外の展開に、あり得ないと思いつつ…引き込まれてしまった…
上映時間が長いので、なかなか時間が合わなくて観ることができなかった。でもどうしても、ビデオではなく劇場の大画面で観たかった。近くの劇場の最終上映日にようやく観ることができた。想像を超えた展開で、頭ではあり得ないと思うのに、物語に引き込まれていった。記憶は本物の記憶か、それとも植えつけられた記憶なのか? 表情が豊かとは言えないライアンが悩みながら、真実に近づいて行く姿がよかった。記憶って、自分の中でもいろいろあると思う。本当に映像として蘇ってくるものと、両親などから繰り返し聞かされてきたことがあたかも自分自身の記憶かのように思えるもの、それからそこまではっきりとはしていないものなど…観ていて、そんなことを考えた。前作から30年後の世界は、暗くて酸性雨が降る世界ではなく、白くて乾いた砂漠のような世界だった。スタイリステックで、かっこよかった。そんな世界が、CGを使わないで描かれていたのに驚いた。あまりヒットしなかったのは、その展開のせいかなと思う。この作品も前作と同じように、カルトな作品となってゆくのだろうか?
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