「間違いなく前作以上(←そこと比較するのもアレですが)」トリプルX 再起動 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
間違いなく前作以上(←そこと比較するのもアレですが)
やはりこのシリーズはビン・ディーゼルあってのシリーズですね。
さすがに見た目からして歳とった感は否めませんでしたが、でも彼はいるだけで様になります。
50を過ぎてもヤンチャ坊主、リアルにいたら痛々しい人でしかないですが、映画の世界はこれでいい、筋肉万歳、良い意味で中身スッカスカ、でも何も考えずにアクションに集中できて、単純に楽しかったです、こう言うのは真面目に考えたらダメ、楽しまなくちゃ損でしょ。
ホント相変わらずストーリーは酷いものでしたけどね、それも含めてある意味このシリーズらしい再起動劇だったかなと。
まあトリプルXの概念がいつの間にか変わっていたのはご愛嬌と言ったところでしょうか。
面白ければなんでもいいんで、これはこれで私的にはOKでしたけど。
ビン・ディーゼルももう若くないですから、「ワイルド・スピード」シリーズ風チームプレーで負担を軽くした方が、本人的にも、そして見る側も楽しめるってものでしょう。
正直最初は唐突な仲間達に???でしたけど、皆個性的でキャラも立っていて見せ場もあって(一人だけお荷物に近い大男もいましたけど)、予想以上に面白かったし、まだまだ見ていたいチームトリプルXでした。
007のQ的存在が今回は前2作と違ってオタク系女子に変更されていたことも個人的ツボでした、漫画的ドジッ娘アクションが最高でしたね。
と言うか、本作の美人率高すぎ!前2作と比べるとそこがダントツで飛躍ポイントだったかも。
中国資本の影響か、アジア色が強かったのも印象的でした。
しかも珍しくそれが功を奏したと言うか、このアジア色の強いメンバーのおかげで、よりアクションのクオリティも高くなって、CGじゃない部分のアクションもガッツリ堪能できましたもんね。
特にドニー・イェンのキレッキレのアクションには興奮したなぁ、雰囲気で魅せるビン・ディーゼルに対して、こちらは本物のアクションで勝負、これは見事な好敵手っぷりでしたね、敵のようで敵だけな存在ではない、その辺りの関係性も見ていて楽しかったです。
トニー・ジャーも凄かったけど、若干扱いが中途半端だったか、もっと彼のアクションも見たかったなぁ。
それとヒロインのボリウッド美女ディーピカー・パードゥコーンは、他にも美女が多かったせいか、程々のインパクトだった印象です。
しかしまさかの「あの人」の再登場にはニンマリ、こう言う使い方の方が彼は持ち味生かせますね。
こんな感じで仲間でワイワイ賑やかに「ワイルド・スピード」化していけば、長期シリーズ化もありそうな雰囲気(本国ではコケたと言う話も聞いたので、微妙かもですが)、むちゃくちゃなアクションに中身スッカスカなストーリーの映画は基本好きなので、今後の展開にも注目したいです。
さすがにビン・ディーゼルのエクストリーム・スポーツはもう限界に近いので、そこはまた大幅な改編が必要っぽいですが。