「ワイルドスピード」トリプルX 再起動 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
ワイルドスピード
衛星落下装置をめぐる悪党の世界旅行
待望の第三弾?
ドニー・イェン、トニー・ジャーなどアクション映画好きなら唸る俳優が夢の共演で個人的にはそれだけでありがとうと言いたくなる。
しかし、映画の内容はかなり大味でスタントと音楽と勢いだけだった。
まあトリプルエックスに内容を期待してはいないが、それにしてもスカスカ。
悪には悪をアクロバットにはアクロバットを、と言った物語だが
チームでの争奪戦、色々なエキスパート兼犯罪者の仲間集めて戦う。だがもあまり仲間がショボく画面映えしない、ワイルドスピードの様な豪華さがない。
せめて魅力的な個性が有っても良かったのだが、それもないので見ていて高揚感があまり湧かない感じだった。
ワイルドスピードとXミッションを足して3で割ったような感じ、なんとも中途半端な出来だったが、アクションはなかなか見れた。
冒頭からネイマールが出てきたりして嫌な予感はしたが。
ジャングルをスキーで滑り降り、スケボーで山を下るのシーンはカッコよかった。
ドニーの殺陣も見事だ、素手だけでなく銃を用いた戦闘も存分に力を発揮していた。「ローグ・ワン」での闘いもよかったがこちらも見ごたえ十分。
トニー・ジャーはいつも以上におバカキャラで戦闘の見せ場もあまり無かったが、これを機にハリウッドでの仕事が増えてほしいものです。
作品自体は目新しさも内容もほぼ無いが頭を空っぽにして、娯楽として割り切ればなかなか楽しめるかも知れない。
劇中セリフより
「ライオンに檻は似合わない」
強者は世界に出る
檻は自分を守る意味もあるが、外に出なければ得られないものが有るのかも知れない。