「よくあるアクション映画になってしまった」トリプルX 再起動 おのよしさんの映画レビュー(感想・評価)
よくあるアクション映画になってしまった
もう10年以上も前の作品なので具体的には覚えていないのだけど、子供の頃1作目を観た時には格好いいアクションとクールさにシビレた覚えがある。観た後も毎週ランキング上位である事をTVで確かめて、自分の感覚は間違っていない事を確信して浸っていた。
そんな思い出深い作品が10数年経過して、続編が出るというのだから楽しみにして観てみたのだけど、感想としては序盤はすごく良いがだんだんと微妙な感じになっているというのが正直なところ。
冒頭はいきなりノリの良い爆音の音楽と登場人物の紹介で始まる。この演出は作品のノリを有無を言わせず理解させてくれてとても良いシーンだと思う。
その後主人公の登場。スキーやスケボー等エクストリームなアクションを披露してくれる。昔の記憶をなんとなく想い出させてくれるシーンがあってすごく格好良い。
さてここから主人公が本格的にミッションに向けて動き出すのだけど、そこからはコテコテの銃撃戦とアクションの連続で、格好いいのだけどよく観るシーンという感じ。
物語の方もそれぞれの人物描写があまり無いせいで誰がどういう人物なのかよくわからず、いまいち感情移入できなかった。敵だったのが味方になったりするけど、いまいちのめり込めない。ちょっと登場人物増やしすぎたのかも。
ということで1作目の感動を超える作品にはなりませんでした。想い出は、想い出としてとっておきたいと思います。
色々不満たっぷりの様に書いてしまいましたが、とはいえ普通に楽しめる作品であることは間違いないので、興味があればぜひ。