劇場公開日 2016年12月2日

「動き出した陰謀。加速し始める戦いの行方。」CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0動き出した陰謀。加速し始める戦いの行方。

2016年12月11日
PCから投稿

怖い

興奮

知的

【賛否両論チェック】
賛:おたずね者にされてしまったサイボーグ達が、最強の敵を相手に、どう対峙するきっかけを掴もうとするのか、その行方にハラハラさせられる。〝自らの存在意義”という普遍的な問いも印象的。
否:前作の知識はあった方がイイ。展開の割りにやや緊迫感が欠ける演出が気になるか。

 一応冒頭で、第1章のあらすじは解説してくれますが、やはり予め観ておいた方が良さそうではあります。世界を裏で牛耳る異能者“ブレスド”によって、おたずね者にされてしまったサイボーグ達が、いかにブレスドと対峙しようとするのか、注目です。
 また同時に、自分達の存在意義が霞んでしまった009が、
「自分が本当は何を望んでいるのか?」
という問いに自問自答し、苦しみぬいた末に答えを見出していく姿も印象的です。
 ただフルCGのせいか、内容や展開は非常に危機迫っているはずなのに、やや緊迫感が伝わってこない感もあって、少し気になるところではあります。
 良くも悪くも、完全に前作からの鑑賞者向けの作品です。

映画コーディネーター・門倉カド