劇場公開日 2016年12月3日

  • 予告編を見る

「女という生き物」ひかりをあててしぼる akira0720さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0女という生き物

2016年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

予備知識なく観たが、アメリカの映画祭でホラー作品賞をとっただけあって怖かった。

ただ、その怖さはじわじわくる感じだった。

普段、知っている知人の女性が実は映画の主人公のような女だったら。友達が暴力を振るう男だったら。

相手が自分に見せている部分なんて、実はその人の1部にすぎない。この作品を見て改めてそう思った。

ヒロインの派谷恵美の笑顔がすごい。この笑顔を見るだけでも、映画を見るに値する。

あの笑顔を見せられた時に自分はどうするのだろうか。
引きずる作品ではあったが、観てよかった。

映画祭で主演女優賞をとったのも納得の演技だった。

ミニシアターでこういう作品に出会うと得した気分になる。
観客に女性が多いのが、意外でそして恐ろしかった。

彼女たちの中にも、共感する部分はあったのだろうか。

解らないが、ちょっと考えてゾッとした。
影響力の強い映画だと思った。

最後まで書いて、哀しい愛の物語だとも思った。

出演者の熱演に拍手を送りたい。
俳優の演技が本作を映画にしているから。

akira0720