劇場公開日 2016年12月17日

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「わかりやすく、泣けました また見たい」幸せなひとりぼっち Fuslabさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0わかりやすく、泣けました また見たい

2018年3月21日
iPhoneアプリから投稿

こんな素晴らしい女性との出会いのシーンも珍しく。神様ですね。ソーニャ。ストーリーは、大好きな、ルアーブルの靴磨きに重なるものがありました。移民、貧乏、真面目で世の中の矛盾の中で、不器用で損ばかり。運命もこれでもかと過酷な試練というか、ありえない悲劇が襲ってきて、それでも、いろんな経緯からついつい、他人には世話を焼いてしまう主人公。神様のような妻の慈愛を感じては、仕方ないなあと、他人に奉仕する姿。死のうと思って死のうとするときには、コミカルな結論で死に切れず。あーやっぱり、でも、ここでそれはないよねー。と、逝ってしまう訳でもなし。コミカルです。笑いの連続ですが、悲しみや、矛盾や、悲劇や、人間愛の悲喜をこのコントラストとスピード感でつないでいく。ルアーブルとの共通点は、一風変わったでも、慎ましやかな夫婦愛。警察や役所の公やけのなす悪との対比。ルアーブルでは、公は最後には正義だったあたりがフレンチと、スエーデンの違いかも知れません。コメディと悲劇は表裏一体。わろてんか。のような人生への希望が湧いてきます。

Fuslab