劇場公開日 2017年6月10日

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「ミステリーになり得なかったサスペンスドラマ」22年目の告白 私が殺人犯です kimopingaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ミステリーになり得なかったサスペンスドラマ

2017年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

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kimopinga
maku1さんのコメント
2024年8月10日

皆さん深いですね。レビューで二度楽しめる作品、面白かった〜

maku1
SAIさんのコメント
2017年7月14日

ルール云々は警察側のプロファイリングの結果では?
鉄砲玉の所でも組長がというより、自分の母親が殺された私怨で勝手に殺しに行ったと解釈しました。親殺しには死を持って報いる世界ですし。

SAI
tamaosagaさんのコメント
2017年7月13日

④里香が殺された理由に説明がついていない
⑥里香の最期の言葉があまりにも無情なものにも関わらず、なぜ曽根崎や牧村はリアクションがなかったのか

この2件は若干リンクしていると思います。
まず②ですが、医師夫人の事件を隠蔽された犯人が警察の囮捜査にあえてかかる描写があります。
そこで牧村と対決し因縁が生まれるわけですが、囮捜査に自ら乗る時点で犯人は既にマイルールを逸脱しており、牧村個人を狙う段においては過去4件の事件とは完全に別物の私怨であると私は見ました。

更に大切な人(牧村)の死の目撃者(リカ)をつくるという連続殺人の本来の目的を実行したところ、震災のトラウマ(殊にリカは高齢患者達を自分が死なせたという思いから強く病んでいましたね)に加え兄の死を目の当たりにした妹は死を望む。
パンフの概要ですが「自分を同じ境遇の人間の再生を確認する事で自らを癒そうとする試み」が犯人の犯行動機であり、しかし生を全否定する妹の姿にまさに闇を抜け出せない自分自身の姿、死ぬべきであった自分自身の姿を犯人は見たのでは。それゆえに殺し、殺人にも萎えた。
どう説明しても確かに陳腐なのですが、凡そは犯人自身も語った通りこのような具合かと思われます。

⑥の描写不足にも同意ですが、自分の至らなさから非力な老人達を死なせた負い目に苦しむリカの姿を曾根崎と牧村は見知っていたと思います。

⑤ヤーさんの親分のせがれが何故鉄砲玉に・・・?

鉄砲玉は組長の愛人の連れ子であり、疑似的な父子かもしれませんが、親子ではありません。
彼等は一貫して牧村達とは異なる倫理世界を生きており、鉄砲玉は橘組の下っ端として、組長の援護のもと、組長と共通の仇を討ったという事だと思います。

tamaosaga