「オリジナルに及ばない」22年目の告白 私が殺人犯です シンドラーの手帳さんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナルに及ばない
オリジナルが完全に復讐劇であり、荒唐無稽なストーリーも復讐のためなら許せるみたいな、妙に納得させられた映画であったのに対して、本作は、よりパズル的というか、ミステリー度が濃い設定になっている。
従って、「どんでん返し」のカタルシスが軽々しい感じがした。そして、それにしては、ラストの引っ張りが重苦しく、ダラダラと長いという、日本映画の最大の欠点をさらけ出しているのが残念。
犯人に対する観客の怒りは、ラストの十数分で薄まってしまい、変な後味だけが残る。この点は、オリジナルに遠く及ばない。
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