「筋の設定がちょっと強引」22年目の告白 私が殺人犯です るか19さんの映画レビュー(感想・評価)
筋の設定がちょっと強引
謎解きという観点では、観客の予想を裏切ることができるのが
映画の良さかもしれないが、ちょっとやりすぎの印象で現実感薄い。
意図的などんでん返しの結末とはいっても腑に落ちない。
一番納得がいかないのは、伊藤英明演じる刑事役が、テレビの前で
実はこのことには自分も関与していた、と告白するシーン。
伊藤英明は演技の妙が光った。存在感がありながら、個性が演技の
邪魔をしない本物の役者だ。
藤原竜也は今や若手ナンバーワンの俳優。確かに演技は上手い。
ただし、藤原クンにかかると役がすべて藤原という男の演技に
なってしまう。古いが、何を見ても彼はカイジの主人公役に見えて
しまう。これから色々な役にチャレンジして、藤原クンの向こう側の
人物像に迫れるような、本物の役者になっていただきたい。
コメントする