「好みの問題」22年目の告白 私が殺人犯です にゃあさんの映画レビュー(感想・評価)
好みの問題
絶賛している方が多かったので観てみました。
サスペンス好きの私としては、曽根崎の過剰なまでの演出の裏に一体何があるんだろう、とかなりワクワクして観ていたのですが、途中からあまりにも思わぬ方向に展開していってしまい、正直ついていけませんでした。
サスペンスには思ってもみないような意外性が求められるのかもしれませんが、あまりにも奇異をてらいすぎると、案外しらけてしまう場合もあるのだなあ、と。どんでん返しを目論むなら、それにみあったような矛盾のないリアリティーと納得できるような動機をどうしても求めてしまいます。それなら個人的に、ありがちな?設定ながら、地道にラストまでもっていった64(ロクヨン)の方が好みです。意外性を狙ったわりに結局理由は心の闇か、というところもしらける原因でした。同じ心の闇でも、怒りみたいに役者が脚本を食って凄い衝撃を与える場合もあるし、そういう意味で何か物足りない映画でした。だけど、展開に驚いた!と言われている方も多数なので、結局好みの問題かとも思います。個人的に、伊藤英明さんの演技がとても印象に残りました。
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