劇場公開日 2017年6月10日

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「『殺人の告白』を観てから本作を観ろ!」22年目の告白 私が殺人犯です ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0『殺人の告白』を観てから本作を観ろ!

2017年6月16日
iPhoneアプリから投稿

これはいいリメイク!オリジナルである韓国映画『殺人の告白』を更に捻ってみせた展開はオリジナル版の鑑賞者ほど楽しめるはず。「復讐は精神衛生上いい」と結論づけたパワフルなオリジナルに対して悲哀が際立つ本作。伊藤英明の「泣き」が素晴らしい!

不協和音やら電子音やらを強調した音楽が耳障りで印象に残った(褒めてます!)。これは『ダークナイト』のジョーカーの音楽を参考にしているはず。本作の犯人もジョーカーみたいなこと言うしな。鏡がどうやら…

仲村トオルが古舘伊知郎のようなニュースキャスター役でその冠番組のセットも明らかに報道ステーションを模したもの。日テレ製作なのになんで?と思ったら…

『殺人の告白』と『22年目の告白』はそれぞれ違った面白さがある。オリジナルとリメイクの理想的な関係だと思う(まあ作品としてはどちらも隙があるけど)。ただし!観る順番は絶対に『殺人の告白』から『22年目の告白』の順がオススメ!

『22年目の告白』のクライマックスはみんな喋り過ぎ。観ながら「この人達は観客に向かって喋ってんのか?」と思った。まあこれはミステリー全般に言えることやけど

個人的にはオリジナルの『殺人の告白』の方が好きだ。笑っちゃうほどいちいち大袈裟な演出が最高で白眉はラストカット。あれは監督の頭が狂ってるとしか思えない

ヒートこけし