「殺人と私刑」22年目の告白 私が殺人犯です ホープさんの映画レビュー(感想・評価)
殺人と私刑
リメイクですが、時間をかけリライトしただけあり、脚本に好きが少なく、テンポよく引き込まれます。
結末もオリジナルになっており、日本の死刑制度や報復の連鎖にも直接的ではないものの触れており、思想や人生観を問われる作品です。
巧みにネットやSNS全盛の現代要素も取り入れており、PCやスマホの前の傍観者たちが、殺人犯をスターへ祭り上げる様も見事です。
マスコミはいつも通りですね。
年齢制限を設けていないことに違和感を感じました。
絞殺シーンは目を覆いたくなり、吐き気を感じる人もいるでしょう。
未就学児童への影響はいかばかりか、不安になるところです。
何でも明け透けにする事を選んだ社会。
こういう部分もこの映画のテーマとリンクしていますね。
この作品はエンタメとしても完成度が高く、また知的な観客へ問いかけるメッセージも有しています。
コメントする