「中盤のネタバラシは◯。最期のネタ明かしは✖️」22年目の告白 私が殺人犯です 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
中盤のネタバラシは◯。最期のネタ明かしは✖️
韓国映画のリメイクなのは知っていたし、犯人をどう追い詰めるのかも知っていた前提でレビュー。
脚本はよく出来ている。しかし、22年前の事件の内容が浅い。もっと語って頂きたかった。後半は尻窄み。
藤原竜也の犯人役は最初「歳考えると22年前何歳よ?」と突っ込み感はあったが、映画を観るに連れて歳の違和感をぶっ飛ばす様な演技。これまでで1番とは言いませんが良かったです。
伊藤英明の演技も飛び抜けている訳では無いが良かった。時効!時効!とやたらに連呼する伊藤の部下は要らなかった。
脇を固める俳優として私は岩松了、早乙女太一、石橋杏奈が良かった。
しかし、最後に思ったのは「あ〜あ」と残念感。
原因は中村トオル。彼のセリフと演技が酷かった。ストーリーを終始つまらなくしている。特に彼の情熱大陸の様なくだりは要らなかった。
映像的に1995年のアナログ的(古ぼけた)映像と昨今の(綺麗な)デジタル映像との組み合わせ方にも、私としては違和感。
1995年の映像はこんな古ぼけていない。
どう観ても1970年代後半〜1980年代の映像的古ぼかし方だ。(これはビデオデッキがHQ等の映像進化を知っている人には分かる事)
殺害録画映像を扱う点ではシャロンストーンの「硝子の塔」の方が上かな。
事件ものはネタを後半まで隠すのが大変です。
ですがこの映画の最期のネタ明かしには分かりやすい説明や誘導が必要とは思わない。
セリフや行動(説明や誘導)が下手過ぎ(丁寧過ぎると言うべきか)で最期のネタが台無しになっている。
もったいない。そんな映画です。
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