「意外と人の気持ちは言葉にしないと伝わらない」ナラタージュ クッキーさんの映画レビュー(感想・評価)
意外と人の気持ちは言葉にしないと伝わらない
クリックして本文を読む
葉山先生はずるいというレビューが多かったので
きっと葉山先生に感情移入出来ないだろうなぁと思って観たのですが
一番葉山先生に感情移入していました。
葉山先生は感情を表す言葉が少ないので分かりにくい人物だったと思います。でも表情や特に行動に心情が表れていました。
それを読み取れるかで葉山先生の印象が違ってくると思います。
手紙を書いても返事がない奥さん…。心が傷付いていて…。泉に癒されていて…。先が見えない状況でついてしまった嘘。
私は、葉山先生がずるいとは思えなかった。
ラストの葉山先生の言葉も泉はそのままの意味に受け取っていたけど
その言葉の裏には隠された真意があったと思う。
葉山先生は、奥さんの事を自分の責任と感じてるから見捨てられない。
だって葉山先生は泉の事が好きだったから。行動に表れていたから。
愛しているからこそ渡した大事な懐中時計。
一番分かりやすかったのが義父に会った後の行動。
現実に置かれている立場と泉を好きな気持ちで揺れていた葉山先生が可愛そうに思えた。
ラストのラブシーンも泉が望んだこと。
恋愛経験が少ない若い時に本気で好きになった人とそうならないと終われない気持ち分かる。
自分にも経験があるので…。泉に感情移入してしまいました。
意外と気持ちは言葉にしないと伝わらないと思いました。
泉はまだ若く真っ直ぐな人だったから特にね。
初めて本気で好きになった人ってなかなか忘れられないものだよね。
この映画を観て純粋な恋愛をしていた頃を思い出しました。
コメントする