劇場公開日 2017年10月7日

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「人間の心の弱さまで見れる作品」ナラタージュ かめすけさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人間の心の弱さまで見れる作品

2017年10月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

原作を1度読んでから見ました。
見ているのでおおよそのあらすじはわかったうえで見たうえでの感想です。
とにかくメイン3人の心がとてもリアルで重かったです。
同じ経験をしたことはなくても、彼ら彼女が抱く気持ちは、自分の中にもある弱さや醜さにも通じ、見ていて苦しくなる部分もありました。
1度見た時には、それでも原作を知っていたこともあり、さらっと見れました。
映像の美しさ、多すぎない台詞、間合い、静かな世界。
美しい映画だった、と帰り道に少し思うぐらいでした。
しかし、翌日からテレビで流れるCMの有村架純さんの泣いてる画を見ると、
同時にそのシーンが一気に甦り、苦しくなりました。
どうしてももう一度見たくなり、再度映画館へ行きました。

2度目の方が役者の目線、仕草、台詞とその裏にある気持ちなど、あらすじをわかってるからこそ、見えてくるものがたくさんあり、1度目よりも映画の世界に陶酔しました。

終わってからも引きずって、その余韻から抜け出せませんでした。

松本潤さん、有村架純さん、坂口健太郎さん、御三方とも本当に素晴らしく、映画の世界に存在していました。

好みは分かれると思いますが、
ぜひ、選り好みせず、1度は見てみていただきたい作品です。

見終わったあとに、おもしろい、面白くないといった感想も含め、それぞれのキャラクターの行動や台詞に対して、色々周りの人と話したくなる作品です。

ひとつだけ残念なのは、
宣伝で誇張されていた純愛といったキーワードや
ベッドシーンの過剰な煽りが非常にもったいないと思います。
この作品の本質にもっと触れた宣伝だと良かったのではないでしょうか。

かめすけ
潤ラブさんのコメント
2017年11月2日

私も宣伝が過剰な所が気になりました。
人目を引こうとしたのでしょうが逆効果だと思ったからです。

こんな素敵な映画なのに、どうしてその深さをと相手を思いやる姿を
キャッチコピーできなかったのかな?と思いました。

いい意味での裏切りにはなりましたが
下世話な事を思って見に行った人が不評を言うのが気になりました。
もっと純粋な気持ちで見に行って欲しい映画でしたよね。

潤ラブ