「自分の利益を追求した恋愛パズル」ナラタージュ みゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の利益を追求した恋愛パズル
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この映画の評価がまず別れるところは、妻を亡くした(以前と同じではない)男が恋愛に自由になれず、過去を引きずりながら、そして、その人らしささえ、失ってしまう、そんな心の状態を想像できるかどうかだと思う。
哀しみと責任感と自分を必要以上に攻める真面目な人が自分を失い右往左往し、他人との関係によい影響を与えられない。
それは、自己保身でもあるし、哀しみから解き放たれていないから。
そんな背景が最後に解き明かされ、優柔不断とも思える行動に走る原因が明らかにされる。
個人的には、もっとクレージーな脚本にして脚色して、映画でしかできない演技を集約して欲しかった。
他のレビューにもあるようにこれはドラマの演技。
尖った部分がなく、前半の時間稼ぎの冗長なシーンを編集でカットできない力量では、日本映画の未来はないと思う。
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