「恋愛の清算劇?」ナラタージュ ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛の清算劇?
もやもやというかすっきりしないというか、何とも宙ぶらりんな気持ちが残ってしまいますが、それもこの映画の味わいかもしれません。葉山先生の曖昧な態度が気に入らない。工藤の一途な好意には応えられないと言いながら、卒業式の日にキスしてしまう。妻とやり直すと決めながら彼女とベッドインしてしまう。彼がいい加減な男ならこれでいいが、どう見ても真面目である。人物設定が理解できない。工藤は葉山への強い気持ちが残ったまま彼と再会し、恋の炎を静かに燃え上がらせていくのがいい。小野と付き合って彼を忘れようとするが、かえって自分の本心に気づいてしまう所がいい。
葉山と小野という対照的な男を傍らに配させて、逞しさも感じられる有村架純の工藤だけが深く印象に残る作品でした。
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