「ズルいよ。男の本音~行定・松潤・有村~」ナラタージュ PAPASさんの映画レビュー(感想・評価)
ズルいよ。男の本音~行定・松潤・有村~
by PAPAS
ナラタージュ
「ナラタージュ」62点。
敢えて「普通」の純愛ラブストーリーです。
「こころ」の描写にこだわったせいで、テンポ・リズムが遅くて間延びしています。
その意味でも「じれったさ」を狙ったのなら凄いですが。
「松潤」に「輝き」を抑えた演技を要求したのはいいと思います。そうしなければありがちな「アイドル」映画に陥ってしまいますから。「原作」をぶち壊すことになってしまいますから。
「松潤」は今までとは違うという意味ではいいんですが、演技力はと言うと…。これからどちらの方向に行くんでしょう。
両方?ならば「生田斗真」を蹴散らして欲しいところです。
心理描写で迫るならば、3人「松潤」「有村」「坂口」では荷が重いのではないでしょうか。
「若いスター性」が必要なので「しゃあない」んですが。
「坂口」の棒読みは以前から気になっていました。
この作品では、それ以上に「主役」の「有村」の演技が気になります。
本人が言っているように繊細な演技がまだ十分ではない。だからできるだけ抑える指導を監督がしがちです。
「明るい」は「暗い」よりも、「元気いっぱい」は「抑える」よりも難しくなりがちでしょう。「朝ドラ」とは真逆です。
「行定」監督はどうしたのでしょう。長い「潜伏期間」を経てこれですか。「セカチュー」が派手過ぎましたか。
あの作品も「原作」には登場しない「柴咲コウ」を無理やり押し込んで、原作ファンにはため息が出ましたが。
元々はそれほどでも…でしたか。
ただ「アイドル松潤」を抑えさせたのは、実績か作品にこだわるゆえでしょう。
例によって、宣伝文句の「壊れるくらい、あなたが好きでした」、「すべてを捧げた一生に一度の恋」の的外れさには笑ってしまいます。どうして正反対になるんでしょう。
「切ない」「もどかしい」「臆病」「危うい」が当てはまる純愛を描きます。ある意味「本音」を出させています。
「ズルいよ」「ケータイ見せろ」「手をついて謝れ」「靴を脱いで」などのセリフは「男の本音」ですね。
結局は、ひとりの優柔不断に振り回されるんですね。男としても夫としても教師としても(?)、うじうじしたダメな奴の気休め・なぐさめとして。
男としてはうらやましい(ゴメンなさい!)し、こんなもんでしょうか。
「しゃあない」と割り切って次に行きましょう。明るい未来に。
女性としては「悲劇」ですが、「純愛ラブストーリー」となるんですね。「モテる」男は「ズルいよ」。
タイトルの意味が二重の意味でわかりません。
2度も歩いて家までたどり着けるのですか。
もひとつ「教師とJKの恋」はありそうですが、禁止です。タブーです。元教師として(笑)。
後から「ポッ」と思いだしたら、「ポッ」できる作品でもあります。その分は評価できます🍀