「切ない純愛映画」ナラタージュ あみゅさんの映画レビュー(感想・評価)
切ない純愛映画
高校生の頃の
甘くそして切ない…恋心を思い出す純愛映画。
主人公の有村架純が社会人になって過去を思いだす所からはじまる。
舞台は高校の演劇部。
松本潤こと葉山先生
生徒の泉(有村架純)
泉の恋人の小野(坂口健太郎)
3人の心の描写を描いていく。
葉山先生は、訳ありの既婚者でありながら
泉を大切に思っていたし
泉の存在に励まされていたのも事実
しかし、それは恋ではなかった。
泉は壊れるほど先生が好き。
一度は、忘れようとして小野と付き合う。
…忘れたつもりだった。でも忘れられなかった。いつだって先生の事が気になるし
必要とされると応えたい。
泉をの彼氏の小野。
過去を知ってはいた。
一度はふられるも付き合う事に。
しかし、泉の気持ちが自分に向いていないのではと…行き過ぎた行動や暴言をはいたりしてしまう。
嫉妬心で溢れている。
彼もまた泉を愛していた。
私は中でも泉に感情移入した。
相手がどうであれ
どうしようもない気持ちってある。
誰かを好きになるってそういう事だよなって
思いながら、ドキドキしながら観ていた。
先生の様に恋に近い恋。
恋ではないが相手を大切に思っていて、
相手の優しさを利用してしまったり
そうゆう事もまたある。
映像もとてもキレイで心地よい。
全体的にしっとりとした暗めの。
さみしげな表情であったり、
スローな動きでどことなく非現実的な感じがする。まるで夢の中のような。
カメラワークもややずらしぎみだったり、
人物を追わずにあえて停止したり、
第三者が観ているように引いたシーンが
あったりと...
行定監督ワールドが楽しいです。
エンディングで流れる
adiueの「ナラタージュ」
映画では描いてはないものの
泉がせんせーへの想いにさよならして
明るい未来がはじまる…そんな連想させる歌詞にぐっときます。
泣けます。
また観たい映画です。