「不思議な映画」ナラタージュ なつさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な映画
この映画1度目は泉に感情移入して自然と涙が出て、2度目も涙。3度目なぜ葉山先生が好きだと一度も口にしなかったのか?あのとき彼は何を思っていたを考えてみた。久々に社会科準備室に泉が入っていくシーン。もしかして葉山先生は泉に扉を開けさせたんじゃないだろうか。ゆっくりしまる扉が2人だけの世界に入っていく。葉山先生の手と瞳に明らかに意思が見えたのは泉が卒業する日あのキスシーン、そして泉が風邪を引いたときにすりおろしたリンゴを食べさせるシーン、はじめ食べさせてもらうのを拒んでいた口を自然と開けさせて食べさせる行為で恥ずかしいような嬉しいような顔をしてリンゴを含む泉を見下ろしている葉山先生の中にある静かな欲情を感じた。そして酔って泉を呼び髪をきってもらう前のシーン。あのときも泉を手で引き寄せ抱きはしないのに瞳で泉の心をつかんだ。
これはとても不思議な映画で実は語っていないところにいろいろちりばめられたものがありすぎる。二人のすきな映画や高校の劇につかわれた真夏の夜の夢もそうだ。
ただの恋愛映画ではない。
何度も見たくなる映画です
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