「人によっては…」ナラタージュ 舞さんの映画レビュー(感想・評価)
人によっては…
かなり見た感想が変わる映画だと思いました。
まず恋愛で傷ついた事があるか、誰に感情移入してしまうのか、誰にも感情移入しないのか、映画自体も最近のありきたりな恋愛映画を期待すると時間の流れから違うし見た人それぞれの感じ方を大事にしてるであろう撮り方だったので何も感じない人もいるだろうなとは思いました。
昔からの映画ファンやフランス映画などに慣れてる人はなんとなく監督がやりたかった事がわかるかと思います。
私自身は恋愛映画は好んで見ませんが誰がどう見ても反対するような恋をした事があり別れる時も辛くて結婚した今もたまに思い出す人がいるのでこの映画のキャッチコピーに惹かれて久しぶりに恋愛映画を見て見ましたが何故か泣く場所ではないような何気ないシーンで泣いたりラストの方は号泣でした。
その日はしばらく余韻が抜けずいい映画だけど辛くてもう見たくないと思ってました。
でも少したってセリフに隠された本心やどんな思いで放たれた態度だったのかと色々考えたらもう一度見たくなりました。
マスコミではすぐ濡れ場などが取り上げられますがこの映画の濡れ場はある意味一番はっきりとした感情が捕らえられる部分でありどうしても必要な表現で濡れ場でドキドキするという感情はありませんでした。
忘れられない人がいない人は今一度見ておいて何年か後そんな恋愛をする事があった時もう一度見て見るって楽しみを作ってもいいと思います。
私的には観客に委ねるというか色んな捉え方が出来る映画だなと思いましたし映画って見た後その映画について語り合うのも楽しみだと思ってますのでそういった意味でも最近のはっきりした映画よりぼんやりしたいい意味で語りがいのある映画だと思いました。