「久しぶりの恋愛映画」ナラタージュ みひろさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりの恋愛映画
最近よくある、理想やキラキラを詰め込んだ恋愛映画ではない。生徒と教師というありきたりな設定だか、その背景にあるお互いの弱さが心に沁みた。たまたま凸凹がちょうど組み合わさるように惹かれ合う2人に痛々しくも胸が締め付けられた。
映画は140分と長尺だか、複雑なストーリーを描く上では必須なシーンばかり。中盤からは話の展開とそれに伴う心情の変化で長さはあまり感じなかった。
結ばれることがゴールではない、大人のラブストーリー。恋愛だけでなく人の心の本質を映した作品であった。爽快感や緊迫感はないけれど、静かに熱くなれる映画に出会えてよかった。
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