「後からじわじわと来る作品」ナラタージュ ☆M☆A☆O☆さんの映画レビュー(感想・評価)
後からじわじわと来る作品
私は恋愛映画は苦手で全然観てなかったのですが、これを観てその深さに引き込まれました。
初めて観た時は、葉山先生はつかめない男だし、小野くんの気持ちも共感できなくて、頭に?が浮かぶ状態だったのですが、帰り道に反芻してて、しばらくずっと頭に残っていました。つまらないわけでもなく、かといって元気をもらえるわけでもなく、だけど心から離れない。じわじわと心に響いてくる作品だと思います。
私は泉の気持ちに共感していたらしく、最後の葉山先生の姿に涙が止まりませんでした。ただ、何故泣いたかは私も分からず、ただ苦しくて切なくて。
皆、複雑でリアルで、キラキラしていない恋愛。
まるでドキュメンタリーを観ているようで、息をするように話が進んで行きました。
大人の恋愛と言われていましたが、皆、それぞれ自分勝手で、でも一生懸命で、人間って恋ってこんな感じだよねと実感しました。
心理劇という雰囲気です。
明るい最後ではないけど、でも前に進んで行こうと思いました。
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