「いまもadieuの歌声がどこかから聴こえる。」ナラタージュ ヨコさんの映画レビュー(感想・評価)
いまもadieuの歌声がどこかから聴こえる。
観客は音を立てない。みんなが息をひそめる静かな映画。泉ワンサイドの語りでときに恋する乙女にもいいお嬢さんにもすべてを包み込む母にもなりあきない。小野くんの若さは眩しく隠さない。かたや葉山先生は何も語らない。だから如何様にも解釈できる。時折見せる瞳で何かを読ませる。観終わってから想いを引きずる。あのとき彼は嘘をついたよねって観る人によって違うのが面白い。
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