「少しずつ惜しい」たたら侍 shironさんの映画レビュー(感想・評価)
少しずつ惜しい
上映前のアオリ映像で、“モントリオール映画祭最優秀芸術賞受賞”は良いとして、“黒澤”“溝口”まで引き合いに出すのはいかがなものか。(。-_-。)
流石にそれは調子に乗りすぎだろう…とテンションが下がったところで本編を観たのが功を奏したのか、思ったより良かったです(笑)
EXILEのメンバーが主演の時代劇と聞いて、『るろ剣』的な、斬新なカメラワークを駆使したワイヤー&CGアクションかと思っていたのですが、全く違っていました。
風景がとにかく素晴らしい。
神々が自然に宿っているような、神々しさを感じました。
たたら場のシーンが素晴らしい。
ディテールへのこだわりが感じられ、もっと工程を詳しく知りたくなりました。
殺陣のシーンが素晴らしい。
様式美の殺陣を少しリアル側に崩したような殺陣で、目を覆うようなグロさはありません。
死体も綺麗なものです。
物語も、主人公が強い侍になって村を守るのかと思いきや、迷い悩み苦しみます。
他の登場人物達もみんな魅力的なのに…
映像が美しすぎるせいか、サラサラ流れてしまうような印象でした。
なんか、全部が少しずつ惜しい!
次回作に期待することとします。
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