JIGSAW デス・マシーンのレビュー・感想・評価
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ネタバレするほどの内容もないから表示しても全然良いよ。
JIG”SAW”という名の無駄に煌びやかなアクセサリーを冠している単なる浮浪者という感じの作品。こっちが後発なんだから、まあ出来の悪いジェネリック医薬品として医療訴訟を起こしてもいいレベルだとは言っておく。少なくとも、SAWシリーズを期待して見ると損するのは確か。まあそんな期待をする人はそこまでいないとは思うけどね。
正直に言うけどさぁ、この手のスプラッターにありがちなセ〇〇〇描写っていらないと思うのよ。この題名に関して言えば。どうしてそこまで気合を入れたのか。俺はよう分からん男女の絡みを見るためにこの映画を借りたんじゃないんだぞ。というかこの男の所業、結構クズのそれだから、まず破局しなかったのが奇跡としか言いようがない。ここでこっぴどく振っておけばこの惨劇も起こらずに済んだかもな!!
予告ですごい「妻を救うため、自らの身体を機械に改造された男」と推されていたが、これ自分から改造しにかかってるじゃねぇかよ。もしかして「デス・マシーン」って妻の方か?紛らわしい表現をしないでほしいな。肝心の改造内容も、なんかよく分からん仮面と渋谷のハロウィンパーティーにいそうな金属製コスチュームを着こむって感じ。別の表現?じゃあ重武装したジャギってことにしよう。ごめんね。
その拘束されている妻も、確かに四肢切断されて捕まっているのはいいよ。いいけどさ、つまりそう離れていないよね?夫君さ、どうして探しに行かないのよ。頭悪いか。どうもこの主人公(笑)は、オツムが弱いし身体も貧弱だし、とてもデス・マシーンとして大量虐殺を図るポスト・ジェイソン・ボーヒーズ的な役割には務まらないよ。
黒幕君は割と最初らへんに登場するし、別に物語上重要な立ち位置にはいないからここで言っておくけど、まあ気色悪いったらありゃしない。デブの男が汗を迸らせながら男女二人を監視するその様子はマジで別の意味でトラウマになりそう。むしろこれが一番のホラー要素かもしれない。
乗り込んできた人を殺すシーンは確かに圧巻。こういった殺し方は、確かに自分の求めるそれには合致しているけれども。そうやって殺していくうちに、まさに「殺人機械」として、感情もなく人を殺していく変貌の仕方は凄く見ごたえがあった。
最後は結構あっさり終わったね。SAWのような後味の悪さとかそういうんじゃなくて、大量のラードで揚げたフライドチキンを食わせられて、チェイサーの水も出されないという感覚。胃もたれしたくないんだったら早急にティーンズ向けの映画でも見た方がいいよ。
総じて、作りが甘い。JIG”SAW”っていうんだから遠慮なくSAWとも比較してみたけど、比較対象に選ぶのも申し訳ないくらいの雲泥の差だった。同じ低予算映画でもここまで差がついてしまうとは、むしろ新たな発見になった。
そんなわけで、この手のZ級映画を求めている筋金入りの変態の諸君にはまあお勧めできるかな。絶対にSAWを期待しないでね。とりあえずおすすめはしとくよ。よろしくね。
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