「「でも、やるんだよ!」と魂継承の物語」カーズ クロスロード ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
「でも、やるんだよ!」と魂継承の物語
「カーズ」シリーズ最新作は一作で『ロッキー・ザ・ファイナル』『クリード チャンプを継ぐ男』の両方をやってしまった。「でも、やるんだよ!」と魂継承の物語。ただこの渋い物語にありながら明確な悪役を設定した点だけは幼稚だ。スタローンはそんなことはしなかった
次世代車を象徴する新キャラのジャクソン・ストーム登場の描写(『風のシルフィード』のヒヌマボーク的な?)とかクライマックスの「ある展開」の描写とかレース関連の描写が結構勢いで誤魔化そうとしていてびっくり。子供は騙せても大人は引っかかるよ
これは無い物ねだりやけどこういう魂継承の物語には「生身の身体」が欲しい。例えば『ロッキー・ザ・ファイナル』におけるスタローンの皺や年齢不相応な身体に観客は人生を観るのではないか。うーん無い物ねだりやな…
特によかったのは序盤マックィーンがクラッシュするまでのテンションとドク・ハドソンを『クリード』におけるアポロのように描いた点。あと日本版エンドソングが渋い
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