パージ:大統領令のレビュー・感想・評価
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事実はフィクションよりも奇なり
本当に予測不能で奇妙なシリーズだ。デモナコ監督は『交渉人』や数々のTVシリーズで知られ、脚本の筆致には定評のある人。そんな彼が、ジェイソン・ブラム製作のビックリ箱に足を突っ込み、思いがけない化学変化を獲得したことでこの人気シリーズが誕生した。本作が面白いのは、大統領選の年に合わせて、こちらも同様の大統領選を盛り込んで、野心的な内容を描いて見せたところ。その中で懸案の“パージ法”に関する是非も問われ、政治や宗教、貧困や格差、人種問題といった米国特有の問題もあぶり出して見せながら、それでいて最終的にはしっかりとエンターテインメントに着地している。きっと公開時(2016年7月)は米国民にとっても「こんなことにはならないよね」なお笑い種だったろうが、結果的にトランプ政権となって、彼らは今の世の中をいったいどう見ているのだろうか。事実はフィクションよりも奇なり。本作についてもその後の検証が必要だ。
すごく野心的
プライム・ビデオ鑑賞
前作に続きフランクグリロが主人公。
それにしてもこの邦題は如何なものか?と思うけど始まると凄い面白い。
実際の大統領選に合わせてきたアプローチはすごく野心的ですね。
特にアメリカ国民は、本作がすごく興味深かったのではないでしょうか?
パージの裏側や数々の伏線など、作り込みも深い。
キャストも大幅に増えていますが、主人公が前作と同じフランクグリロなので安心できます。
それと今回はチョコバーガールがMVPでしょうか。衣装もあってインパクト強かったです。
相変わらず脚本が優れていて、最後まで飽きが来ることも無く観れました。
着地こそ見えていたものの、とても楽しかったです。
アナーキーからの続きでわりと安心して見られる
パージシリーズを見慣れてきたのか、この作品は前作の「アナーキー」からの続編的なお話になっていて内容的にも「まあ、ありがちな設定と展開」なのでだいぶ安心して観ていられる。(ふつうのバイオレンス・アクション映画の1つとして)
が、しかし伏線からの回収など、展開がやはり一流なので最高に面白かったし、いろいろと考えさせられるものがある作品になってました。
これもよくある・・・
パージの制度を使い、大統領候補を殺す側と守る側の戦い。
要人を守るシークレットエージェントの作品なんて、いくつかあるけど、それと変わんないんじゃないかなぁ。
とは思えた。
不通に鑑賞出来るでしょう。
もう普通のアクション映画だよ!面白いからいいけど!
年に一回12時間だけ全ての犯罪が許されるパージ法があるアメリカという設定の第三弾。どう考えてもパージない方が幸せな人の方が99%だと思うのですがアメリカって民主主義じゃないんでしたっけ。
長期シリーズで主人公が続投するのは嬉しいですね。
パージ令が施行され約20年、ようやくパージ反対派が大統領選に立候補するまできた現在。もうこの時点でアメリカ人ってバカなの?って世界中に思われると思うんですが大丈夫?全国民のほとんどがバカじゃないと成立しない前提なのでパージ反対派の議員が信念だかなんだか知りませんが周りがそのためにどんどん死んでいくことになんの感情も抱いていなそうなのが引っかかりますが、主人公のプロフェッショナルぶりや巻き込まれた一般市民カッケー!という所でたのしめばいいと思いました。後ニ作ありますが蛇足な気がするなあ・・・。この映画できちんと完結してるんだよなあ・・・。
やはりこうなったか
第一作はパージが当たり前の世界で、ひょんな事から巻き込まれてしまう一家を描いたホームインベージョンスリラー、前作はパージに参加する側の人間を描いたアクションスリラーで、趣が変わった形だった。その中で、パージ裏で何かを目論むNFFAの姿を描いていた。そこまで来るとこのストーリーは納得だ。本作もアクション要素が強いが、政府の要人もパージ対象となったことで、派手な武器でぶっ壊す描写が一段と多くなり、製作のマイケル・ベイが好みそうな描写のてんこ盛りである。次は自らメガホンを取ってくれ。
従来の面白さやスリル感は引き継がれており、それに加えてパージの裏でどんなやり取りが行われているのか、いわゆる舞台裏が見れるとあり、手に汗握る展開のオンパレード状態だった。
正直三作目となると見慣れた感が出てしまい、シリーズ物特有の「慣れ」はやはり感じてしまうが、これから更にパージがあらゆる形で人々を蝕んでいき、取り返しのつかない事態に発展するか、パージが完全に違法行為となり、消滅していくか等の今後の展開も予想してしまうが、期待通りの部分と期待を裏切る部分が毎度均等に現れる、非常にパランスの取れた作品だ。
前作から引き続き主人公男前
3作目
まぁ頑張ってたんじゃないかしら・・・
もっと宗教色濃くなっていくのかなぁ
と思ったらそうでもなく
予想通りのラスト
そんなことより
まざーふぁっかー
ってめちゃくちゃ言ってて
英語の語彙よ・・・
シリーズ物
にありがちな、前作を越えるスケールの大きさばかりを狙いすぎ、題名以外最初の作品と別物になってしまった。
もはや、パージという不気味な12時間をしのぐ恐怖の欠片はなく、組織と組織の闘い映画となってしまった。
かといって、面白く無いわけではないので、楽しませて貰ったが、やはり、一作目がパージの怖さを一番味わえた。
55点
映画評価:55点
パージシリーズ第3作目
中弛みを回避したかったのか、
新しい試み。
なんと反パージの大統領候補が台頭
これを邪魔に感じた政府は
パージを利用して暗殺?要請を実行
逃げる候補者と、追う政府
それに巻き込まれながらも協力する市民
なんだか、
本当にプレステで出てきそうなシチュエーションにワクワクが止まりませんね♪
その点でいえば、
前作の生存者をメインキャラに添えた事で
更に見易く、感情移入しやすいのはGOOD
ちゃんと過去作を通して観ている方なら
訳わからん要素はほとんどありません。
ただ、
前作より人間味というか、
味方側の個性さが足りない印象はあります。
前作は見ながら「頑張れ」や「なにやってんだよ(怒)」とついつい発していたんですけど
今回は皆無難で頭も良くて
安心して?観ていました。
どんどんと成長してくる
パージシリーズが更に面白くなる事を
期待しております!
ありがとうございました
【2021.7.29鑑賞】
他見て見ようかという気にはなった。
1をずいぶん前に観て、設定のわりにダダ下がりな展開にうんざりしたので以降シリーズは観てなかったわけだが、これは設定を活かせていると思った。
1はほぼ屋内で完結する、あれがまずかった。ただのパニックスリラーで終わらせている。パージというアイデアにポテンシャルがあるのにガッカリのできだった。
これはパージの設定で起りそうな無法地帯然とした様相をちゃんと描いている。カオティックなビジュアルもいいと思う。あとはシミュレーションで作るシナリオだろうからこれは一つの、あり得ない世界観の提示、という前提で観ることができる。
結局、好みの話にはなるが、もうちょっとカルトっぽさは残して欲しかったな、と(注文多いか。。)
あの万引きビッチ、もうあの子たちと店主の対決で大筋いってくれても良かったかな。あのクソビッチぶりとビジュアルは最高だったので、すぐ死んでちょっと残念だった笑
後半アクションで無難すぎるけど、でもまあ他見てみようかという気にはなった。
実際にあったら怖いけど、大好きなシリーズ(笑)
殺人を含む全ての犯罪が合法・・国民は年に1度のその日に日頃のうっぷんや恨みを晴らす・・警察・消防・救急は機能停止・・実際にありそうで怖いですよね。 この法律よく考えたな~、怖いですが映画の設定としては大好きです・・問題発言かな(笑) 時々レビューに書く「当事者になりたくないけれど観るのは大好きシリーズ」です(笑) 嫌いな奴に何でもできるチャンスというのは捨てがたいですが、そいつの元にたどり着く前に知らない誰かにやられちゃうか(笑) 実際は家で12時間耐えるのみでしょうね、自分を狙ってくる人もいるかもしれないし。 ハロウィンのバカ騒ぎのニュースを観た時「日本でパージが行われたらこんな感じかな・・」なんて思ったことがあります、車をひっくり返した奴らとかを観て(笑) このシリーズが始まった時期あたりがブラムハウス製作の作品に興味を持ち始めた頃です!
前作よりも良かった!
前作 よりも良かったです。話もまとまっていて、メッセージ性もあって、大変に見やすかったです。でも パージ令の反対派も、人を殺める事の非情さを訴えてる割りには、平気で相手を殺しまくっているのは、矛盾を感じたけどね。
まだ次作があるんだけど、どうゆう話の展開になるか期待してしまいます。
これはもはや『パージ』ではない
もはや「12時間限定で殺人も合法」という「パージ」独特の設定は脇に追いやられた格好だ。「パージ」はストーリーの背景に過ぎず,本作の主題は特定の法律をめぐる政治陰謀劇。要するにこれは,良くできた過激なアクション・クライム作品だと思う。
まずはバン内部のライト消せよ!見つかるだろが!!
全ての犯罪が合法化される法律「パージ」中、賛成保守議員に廃止推進議員が襲われちゃうお話。
パート3でパート1しか鑑賞してませんでしたが、パート2観てなくてもOK🙆♂️
続編にお金が掛けれる様になり、1よりは凄くまともに観れる映画になっておりました。はい。
前半パートはパージ中のイカれ人間、特にチョコバー・頭御団子ガールには笑い楽しませて頂きましたが、その後はパージらしさが無く、「あれ?まともな法律を巡るアクション映画になっちゃった😧」て感じで拍子抜け部分もあり。
(悪くは無いんですが。)
ウザいイカれ人間vsまともにパージについて考える様になった人間のパージについては一旦おしまいね〜的映画。
「そもそもこのお馬鹿法律で犯罪率1%に抑制って事自体無理だろ?」って考えてしまう訳で。
まっネタですから〜w
なんだかんだ書きましたが、まともなシリーズになってて良かったです。
しかし、前日譚である公開中の続編は観に行きませんw
パージ3作中では観る価値無し!!
2016年の大統領選当時に観ていたら盛り上がったか、というとそんな事は全く無いと思います。30分過ぎてようやく本編が始まりますが、雰囲気だけで何となくやっているだけで超つまらないです。政治家や、東電の勝俣や清水(家族で海外に逃亡)を襲ったらどうなるか、という妄想が満たされる事は決してありません。
Thank you ,again
『20世紀少年』のオープニングと被ってしまったTレックスの「20th Century Boy」。そこで家族が皆殺しにされたチャーリー・ローン上院議員が18年後に反パージを掲げて大統領選に打って出る。パージの日には、人殺ししてもOKな日に隠れてしまったのでは自分のポリシーと合わないと、10人ほどの警備員だけ置いて自宅で過ごそうとしていた。ところがそのSP達の半数は裏切り者!信頼できるのはレオ一人となってしまった。
一方、駄菓子屋(?)を経営するジョーとその仲間たちは女子高生ギャングに狙われていたが、やっぱりパージの夜にやってきた。豆電球いっぱい付けた車で、まるでハロウィンみたいに仮装してチョコバーをねだる。
あっち行ったりこっち行ったりと、展開が早くて目が回りそうになった。つまりはローンは反パージを訴える民主党もどきの陣営、パージ存続を推すのは全米ライフル協会や白人至上主義者、パージ信奉の教会NFFAが母体の共和党もどき。人殺し反対のローンが人殺し賛成のあちこちの団体から狙われるという構図だ。
支持者も多いので、ジョーとマルコスや元ギャングのレイニー(ベティ・ガブリエル)によって何度も助けられる。そしてセーフティ・ゾーンであるトリアージ・センターという中立地帯にたどり着くのだが、そこの創設者ビショップはパージ法を逆に利用してNFFAの対立候補を暗殺しようとしていたのだ。
反人殺しの立場なんだから、対立候補を殺してしまったのでは意味がない!奴は殉教者として崇められるから、こっちの負けよ!などとローンは主張。たしかに、このままではテロリストと同じだわなぁ・・・。などとローン側の立場はよくわかるが、逆に考えると対立候補側が彼女を暗殺するより、自分たちを殺させた方が得策だとも思った。
それにしても、一作目ではパージ法を成立させる目的は失業者を減らすと言ってたから、実は貧困層いじめでしかなかったとする今作は、政治経済の現状をかなり皮肉っているのだと実感できました。社会問題としても、黒人や移民が経済的に冷遇されている現状。登場人物も黒人が多いところで表現しています。よくぞまぁ、ここまで描いたもんだと拍手を送りたくなりますが、トランプが当選してしまってからの公開というのも残念でしかない。
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