劇場公開日 2018年3月21日

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「悪いのは監督か?」曇天に笑う kerokeroさんの映画レビュー(感想・評価)

悪いのは監督か?

2018年3月31日
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原作既読、アニメ舞台は未視聴。

漫画原作ではあるものの、そこそこ豪華な俳優陣を揃えて一般向けに作られた映画はずが……。
結論から言うとすごくつまらない映画。

原作はマックガーデン。
ぼんやりとオシャレ感漂わせつつ、お兄ちゃんカッコいい!に終着点を持ってくる雰囲気漫画。
実写映画化決定時点で120万部とそもそもそんなに人気作品というわけではない。
ただ全6巻、短い一つの大きな出来事を取り扱った映画化にはぴったりの尺。舞台にも向いているはず。
明治初期、1200年前の伝説、分かりやすいビジュアル、軍人、兄弟愛、と面白い映画を撮れる要素がたくさんある作品なのでは?

映画化に当たってキャラを減らしたり、エピソードを削ることはよくあるものの、ほとんどがアクションシーンなのに、そのアクションシーンがショボい。
兄弟愛に焦点を置くには兄弟たちの描写が少なさ過ぎ。ストーリーはほぼないといっても過言ではない。
あっさりしすぎていて、弟が大変なことになっても、突然裏切り者が出てきても、ふーんと言う感じ。
90分にしたってもうちょっとどうにかできないものか。
そして福士蒼汰をかっこよく見せられていない。
せっかく人気俳優をかっこいいお兄ちゃん役にしたんだから、もうちょっとかっこよく撮ってくれよ……。

個人的に唯一面白かったのは、大剣がほとんど誰にも当たらないところか。
木をえぐり岩を削り、狭い場所で振り回しつつ人には当たらず……スタントさんも痛いもんね。
剣振り回すたびあんまりにも空振るので笑ってしまった。

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みょ