「“白い”こと自体の意味は?」アルビノ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
“白い”こと自体の意味は?
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LGBTの権利云々という話ではなく、単に性的マイノリティの純情故の過ちという話。
父親から近親相姦を受けている娘と“クラシアン”的業者で働く女の出会いからの情事。女も肉体と心の乖離に悩まされ続け、尚且つ年老いた母親のアル中もより深刻さを醸し出している。情事を重ねる度、娘はアルファベットの飴を渡す。そしてそれを並べてみると『H・E・L・P』。前段で同僚に犯された女は、もう何もかもを捨て、娘を助けるため、娘の家に行き、レイプ中の父親をハンマーでぶん殴る。カツラがすっ飛ぶ。その後、逃避行を繰広げるのだが、結局娘は父親を愛していたことに女は愕然とする。娘は後追い自殺を図り、女もその後を追う流れでEND。
粗筋はこんなもんだが、どこもタイトルに引っかからない。内容もプロットもドラマ性が無く、訴えるものもない。
多分、女優陣の実力不足がこういうテンションの低い原因なのではないだろうか。もう少し惹きの強い俳優が演じていれば。。。特に濡れ場が最大のウリの筈なのに、二人とも貧相だし、欲情が沸かない。AVじゃないから直接的なエロを出さなくてもいいが、やはりもう少し憂いみたいものは表現出来て欲しい。
低予算なのだろうが、もう少しキャスティングを大事にして欲しい作品であった。
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