ソムニア 悪夢の少年のレビュー・感想・評価
全22件中、21~22件目を表示
悪夢なのか?悪魔なのか?
里親の元にやってくる少年ジャックの見る夢が現実化する……のがこの映画見所です。
新しい里親の元、少年は幸せな気分で眠りにつく。
その夜、里親の部屋にはモルフォ蝶が飛び交うが捕まえた蝶は霧のように消えてしまう。
ある日里親はジャックに自身の亡くなった息子の写真を見せて想い出を語る。
期せずして、蝶と共に息子の幻が表れて、里親はショックを受ける。
状況を理解した夫は、新しい息子ジャックを大事にするべきだと話すが、妻は聞き入れず、ジャックに息子の映像を見せる。
だか、幸せは長く続かない。
次第にストレスを溜めたジャックは自身の夢でキャンカーマン(キャンカー=キャンサー医学では癌の意)に家族を奪われると思っておりコーヒーを飲んで不眠で過ごす。
しかし、学校でいじめっ子がキャンカーマンによって行方不明になる。
不登校になったジャックは義理の父と束の間の楽しい時間を過ごすが、看護師をしている妻はジャックを眠らせるため眠剤を持ち帰る。
その夜ジャックが深い眠りに落ちた後悲劇が起こる。
この作品、夢が現実化するのだが、悪夢の力はとてつもなく強いが、表現だけの夢はひ弱い。その為行方不明になった人達の回収はされず、ジャックのパワーアップを期待するしかない所で終わってしまう。
一人息子を亡くした夫婦ジェシーとマークのもとに養子として迎えられた...
一人息子を亡くした夫婦ジェシーとマークのもとに養子として迎えられたコディ。蝶が好きで物静かな彼と二人は幸せな日々を過ごしていたが、ある夜居間に無数の蝶が現れ、その向こうに死んだはずの息子ショーンが微笑を浮かべて佇んでいた。夢に見たものを現出させる能力を持つがゆえに眠りに落ちることを怖れるコディと、ショーンに会いたい一心でコディにショーンの夢を見させようとするジェシー。やがてジェシーの行動が一線を越えたことから悲劇が始まる。
冒頭から漂う不穏な雰囲気から『エスター』のような禍々しいホラー映画の展開を想像していましたがむしろファンタジー要素が強く、『ルーム』と同じテーマをなぞっているかのような静謐で美しい映画でした。
全22件中、21~22件目を表示