劇場公開日 2017年7月14日

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「これが宇宙一バカな侍の生きざまじゃ~いッ!」銀魂 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これが宇宙一バカな侍の生きざまじゃ~いッ!

2017年11月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

とうの昔のジャンプ卒業生としては、この『銀魂』を読んだ事無いのは当然、どれほどの人気作かも知らなかった。
てっきり、同じジャンプの実写化されてヒットして先日作者逮捕されたあの作品みたいな時代劇アクションと思ってた。コメディだと知ったのはつい最近。
にしても、ブッ飛びのこの世界観!
時代劇×アクションは下地にはなっているものの、ギャグ、コメディ、パロディ、ギャグ、コメディ、パロディのオンパレード。そこに、SFや現代的なハイテクも…って、何でもアリ!
劇場公開時はもう一つの人気漫画実写化と競作になって話題を呼んだが、結果的に圧倒的にこちらの勝利。
実際見て、何となく分かった気がした。
ギャグでコメディだからアリなのだ。
シリアスにやって予告編からも分かるあのレベルだったら目も当てられないが、ギャグだも~ん!コメディだも~ん!と言ってしまえば何とでもなる。
で、それを思う存分面白可笑しくやっていた。

初っぱなからナンセンスでユルくてシュールでハチャメチャクチャな笑いの連続。
むしろ、ここまで潔くバカやったら爽快なくらい。こういうの、嫌いじゃない。
結構笑っちまった。
まさかの2度のワーナーロゴ(笑)
作品やキャラの名をほぼ実名かピーで出して、どんだけパロディぶっ込む!?
日本ロボットアニメの金字塔や世界的評価の○○アニメまでぶっ込んで、こんなに甘えちゃっていいんスか!?(笑)
監督は邦画ギャグ/コメディの名手、福田雄一。なるほどな~の人選とセンス。

主人公・銀魂を始め、出てくるキャラが皆濃すぎて強烈すぎて、とてもとても一人一人拾いきれない!
強いて一人挙げるなら、実写版オバQが出来る謎の宇宙生物、エリザベス!
銀さん、実写版になると着ぐるみ感否めない…なんて言っちゃダメ!(笑)
一瞬発した凄みたっぷりの声、誰かなと思ったら、主演さんのお友達のあの人だったのね。

何と言っても、豪華なキャストが真面目にバカやってるのが一番の見所。
真面目にバカをやる。これ、大事。
豪華キャストがコスプレしてチープなコントみたいな漫画実写やるのとは似て非なる重要点。これだけ弾けれれば天晴れなくらい。
“お~ぐり”が快演。窮屈そうに大泥棒Ⅲ世やってるよりずっといい。
豪華な面々の中でも、やっぱり綺麗どこに目が入っちゃう。
千年に一人の橋本環奈が変顔&鼻ほじ&大量リバースまで披露。可愛いからいいアル。
菜々緒はセクシーなヘソ出しを魅せてくれるっす。和服姿の長澤まさみもいいもんだ。
大声顕、フェミニスト二朗、シ○アやナ○シ○からも依頼されるツヨシら、福田組常連は安心安定の暴走。
さすがに全員がバカやってる訳じゃない。堂本剛や新井浩文がシリアスに敵役で重石になってくれている。

ストーリーは特別面白いってほどではないが、宇宙一バカなギャグとコメディとパロディと、ふんだんのアクションを織り込んだ、痛快なエンターテイメント。
姿形、味付けやタッチ変われども、侍の生きざまも。
当然賛否あるが、個人的には思ってた以上に楽しかった!

近大