「こんな子いるかな・・・」天使のいる図書館 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな子いるかな・・・
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天使とはてっきり小芝風花ちゃんのことかと思って観たらロボット口調で屁理屈ばかりの変なキャラでした。上品で優しい香川京子さんに感化されてそのキャラが多少ましになるのだろうとすぐに察しがついたのですが半分当たり位、ホレストガンプのワンシーンのように羽が天井から舞い落ちてきて天使は本物が図書館の天井に居たのだとわかりました。
子供向けかと思えば「恋愛とは性欲を美しく言い換えただけ」と過激なセリフ、文科省選定なのに良いのでしょうか、お役所もずいぶん丸くなったものです。もともと葛城観光振興シネマプロジェクト”によって製作された作品で、奈良に実在する図書館を舞台に頭でっかちな新米司書が人間的成長というかフィクションの効用に目覚めていくお話。観光名所と言うより神社めぐりの様相は土地柄でしょう。
サイドストーリーの国語の先生と教え子の道ならぬ恋物語は淡い思い出だけで止めておき再会シーンは不要、天国で逢っているでしょうの方がロマンティックだし観客の想像に委ねるべきでしょう、そもそも本の良さを礼賛するなら事細かに具現化するのは野暮と言うもの。特に森本レオさんは優しそうな仮面の裏にセクハラ・スキャンダルがある人なので興醒めでした。
まあ、べたな少女の成長物語では今の子には受け入れがたいと思ったのか妙なひねりを加えて喜劇仕立てにしています、つくり過ぎのような気もしますが風花ちゃんの天然ぽいキャラとまじっていい味出していました。
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