「暗いよ怖いよー!」ライト/オフ ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)
暗いよ怖いよー!
暗くすると現れる人影…のひとネタを極限まで膨らませた、暗いの怖いよー、の面堂終太郎ムービー。
冒頭は夜の工場、遅くまで働いていたポールは、息子のマーティンから妻の不調を訴える電話を受けるが、なんとかする、と伝えて電話を切る。
しかし、闇に潜む何者かにポールは襲われる。
他方、電話をしたマーティンは夜な夜な母親が一人でいるはずの部屋でずっと何者かと話している。
母親が話している相手は何者か、父を襲った暗闇に潜む怪物は?
一時期、旧Twitterでたくさん拡散された、電気消すと現れ、電気を消すと消える人影、というネタから、その暗闇に潜むものが実際に人を襲ってきたら?というところから着想を得ている。
キーになるのは暗闇。夜になれば無限に広がる暗闇。それでも今の時代は昔ほどは暗闇は多く無いとは思うものの、電気を消して視界をかなり奪われた状態で忍び寄ってくるのでかなり厄介。しかも襲撃する相手に対する定義も今ひとつ分からず、現れたが最後、なんか分からんけど襲ってくる。
また、そのものの正体も一応分かるけど、分かるけどわからんところがめちゃくちゃ多いし、誰だったかは分かっても、なぜ今そうなのか、は明確な答えはございません!
このあたりの整合性的なものは、まあこの際置いておいて、人が最も頼りにする視覚を奪われた状態で右往左往するのをヒヤヒヤしながら楽しむムービーかと。
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