劇場公開日 2018年2月9日

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「悔し涙が出るくらいヒドい出来」マンハント よねさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0悔し涙が出るくらいヒドい出来

2018年9月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

天神製薬の顧問弁護士ドゥ・チウは製薬会社主催のパーティで真由美という女性に声をかける。真由美は彼が手掛けた訴訟に関して興味を持っている様子。ドゥ・チウは自宅に帰ると何者かに襲われて気を失い、目が醒めるとベッドには天神製薬の社長秘書、希子の死体が。とっさに逃亡したドゥ・チウを大阪府警は追うが、矢村係長は現場に残された証拠が余りにも整い過ぎていることに疑問を抱く。
八代亜紀が暖簾をくぐって来そうな店で繰り広げられる唐突な銃撃戦、男女が妙なダンスを踊るパーティ、本編と無関係な現場でヌルい見得を切る福山雅治とアッサリ絶命する斎藤工。途方もなくドン臭い大阪府警と社長以下全員バカな天神製薬、ドゥ・ジウにうっかり一目惚れする殺し屋・・・何もかもダサい。唐突にテンションMAXの殺陣を披露する倉田保昭師匠の健闘虚しく全くカタルシスのないパターンでジ・エンド。佐藤純彌監督へのリスペクトが中途半端な模倣に終わっていて、二丁拳銃や白い鳩、スローモーションといったジョン・ウー印の焼き印がせいぜいワッペン程度にしか見えないのはどういうことか。そして佐藤純彌版にあった美しいあの名シーンが完全に端折られていて悔し涙が出ました。本当に酷いです。

よね