「親友の最後の時にかける言葉」マイ・ベスト・フレンド よしくんさんの映画レビュー(感想・評価)
親友の最後の時にかける言葉
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ストーリーはおおよそ予測できるが、ミリーが乳がんの手術でキズを見てと言った時、親友のジェスは「わかった。じゃあ、ガーゼ変えるね」と笑顔で接したのだ。こんな時、なかなか笑顔になれるものではない。これぞ親友の振る舞い。
そしてミリーの癌が転移しホスピスに入っているのに、今度はジェスが出産で苦しい時、夫は石油の採掘に出稼ぎに行って家におらず1人で心細い時には逆にミリーを呼んでしまう。そして出産に立ち会うと死を前にしてるミリーは病院に母に車椅子を押してもらい、密かにホスピスを抜け出して駆けつける。お互い苦しいけど、笑っている。
そして、ジェスが出産を終え、ホスピスでミリーに付き添っている時、ミリーはもう人生最後の死の床で、苦しさでほとんど表情がなく半目を開けてるような状態の時、ジェスが言った言葉にかすかに笑顔が灯った。「大好きよ」と言ったのだ。苦しそうな顔を見て同情するのでなく、憐れむのでもなく、考えてできることではない。親友の自然な振る舞いというものを感じさせてもらった。
ホスピスに入る前にミリーが「白い雲のうえに天国があればなぁ、わたし天国に行けるかしら?」と呟くと、ジェスは「天国に入れるハードルが下がれば大丈夫じゃない!」
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