「良くも悪くも原点回帰」シャークネード エクストリーム・ミッション Elvis_Invulさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも原点回帰
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二度のシャークネードから米国を救った「チェーンソーの英雄」フィン、
彼を東海岸の至る所で待ち受ける無数のサメ、衰えしらずのシャークネード。
最後の活路は……宇宙!?
シャークネードシリーズ3作目はシリーズを絶頂に押し上げた前作の悪ふざけっぷりを部分的に継承しつつ、
ある意味前作最大の問題点であった「人間側が強すぎてサメに脅威感が薄い」を改めるように
どこまで逃げても人を貪るサメとそれに必死で抗う人間の描写とに軸足を置きなおした、シリーズの内では比較的正統派よりのサメ映画と言えるだろう。
宇宙サメのシーンは期待より少な目だったが、一種のボーナスシーンとしてクライマックスのみに絞り込んだと考えれば納得できないこともない。
ただ本シリーズはやはりヤケクソ気味にサメと冗談じみた展開を怒涛の勢いで大盤振る舞いすることにこそ魅力があったのであり、
途中の過剰なスローモーション演出や増えてしまった乗り物内トークなど
悪い意味でもサメ映画らしさが戻ってきてしまっているのは辛いところ。
どのみちクライマックスが浮遊感に満ちた無重力戦なのだからもう少し中盤ハイペースならなお良かったか。
ひょっとすると最終盤のクリフハンガーも含めてわざとチープなノリに戻してるんじゃ、という疑惑も拭えない惜しい作品。
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