はらはらなのか。のレビュー・感想・評価
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「今や大活躍!」という付加価値があって成立する面白さもある
今やうどんをシェイクし、CMにもイメージキャラクターとして起用されるようになった原菜乃華さん。そんな彼女の6年前の作品。子役上がりから1人前の女優にステップするための葛藤をミュージックに描く。上手くはないけど悪くはなかったかな。
フライヤーをずっと持ってて温めていた作品なのだが、個人的にチャラン・ポ・ランタンが出ているのもポイントが高かった。おとぎ話を音楽で引き出しつつ、舞台に上がるまでの姿を上手く引き出していたと思う。ワガママに見える思春期特有の行動も、自分の今と未来へのギャップと不安、共に戦える友の存在…上手くブレンドされていて観やすい。
ただ、ちょっとタッチが軽いというか、外野の視点で転がっていくので、ミュージカル調に変わっていくシーンに付いていくのが少し大変だった。その分、吉田凜音さんのパートが(大袈裟に言えば)シスターフッドを感じさせ、静と動の音楽で対ながら目指す所に共鳴していくのは好感。そして何より、この成長をした原菜乃華さんと、それを見出したSPOTTEDの手腕よ『無限ファンデーション』の南沙良さんといい、小規模作品で金の卵が躍動する様は、やはり熱いものがある。
主演は先述の通り、原菜乃華さん。ここ3年ほど作品を観ていても思うのが、作品の厚みを生む深い演技がとにかく秀でている。今作では、知らないから分からない感情に詰まりながらも果敢に挑む姿が描かれているが、そこを磨いた彼女の凄みを改めて感じる。また、川瀬陽太さんや松井玲奈さん、松本まりかさんといった演技派を、あえて色濃くせずに描いてるのもなかなか良い。上手く現実的にさせすぎないように現実を描いている所も上手い。
ワチャワチャしているけど、何処か地に足が離れすぎていない作風。メッセージ性をもう少し描写で観たかった気がするが、これもまた悪くないとも思う。ホント、彼女の今の活躍は素晴らしい。そして、「未来の私、何をしてるの?」との問いを自ら大きな方角へ振り上げた勇ましさに拍手を送りたい。
『中学生○記』を思い出した。
ガキの頃見ていた旧国営放送の『中学生○記』を思い出した。
『現実じゃない話し見せて、お金を貰って良いのか?』
「良い事に気づくなぁ」と思った。
日本の芸能界なんて、大なり小なり、こんな男目線な所はある。昔からね。
さて
『観客に見せる演技』を演出家は演者に要求する。しかし、観客は演技を分かる訳では無い。つまり、その演者にあった演出を施せば良いと言う事。カワイイ子にはカワイイ役柄。信長役は大柄な自分勝手な男役。だから、誰一人苦労しなくとも、泣ける映画が出来てしまう。つまり、問題の根源は見る側にあると思う。
女子中学生ミュージカル・・・ハラハラ
ミュージシャンを目指す吉田凜音だけは良かったかな~さすがミュージシャン。主演の原菜乃華はイマジナリーフレンドとして二役をこなすという難しさもあるだろうけど、ちょっと物足りなかった。まぁ、地方のオーディションだから合格したのだろう・・・設定に無理はない。
女優やミュージシャンの道は険しいもの。仲良しクラブ的な展開かと思いきや、しっかりとロリコンカメラマンを入れていたのはOKだ。説明する台詞なんかはさすが12歳という無理のない脚本だったり、プロットも心温まるものがあっただけに演技面や細かな演出さえ良ければいい作品になったと思う。
ミュージカル調な出だしは良かった!!
原菜乃華さんは「全力歯ぎしりレッツゴー」で良く覚えていました。ミュージカル調な出だしが凄く良かったです。大手には作れない雰囲気があって、下手な少女漫画の映画化よりも青春・少女漫画していたと思います。しかし、皆が自己顕示欲の強い子供時代を送る訳では無いので、具体的な問題解決というよりは主に内面の話で共感できる人は少ないと思います。途中で集中力が切れて長く感じました。
期待ハズレで引き込まれてしまいました。
現在から過去、過去から現在に移動する内容に無理がなく、ストーリーも混乱する事なく楽しめました。松井玲奈さんのファンで知った映画ですが、ヒロイン原菜之華の迫力に引き込まれてしまいました。私はAKBファンではないんですが。
なんかツボ
メルヘン風味の演出がなんか自分のツボにハマった。
個性的な作風だしミュージカルシーンもあるけどストーリーがシンプルなのでゴチャゴチャした感じも無くて観やすかったと思います。
ヒロインの女優としての成長を演じるシーンを見せずに表現したラストがとても良かったですね。
よかった
歌と音楽がとてもよかった。劇場で見た甲斐があった。
物語が展開し始めるまでがとても長くて、ちょっと飽きた。
変態カメラマンが一番面白かった。カメラを壊して逃げるところもよかった。手ぶらで逃げてきていたが、荷物や服はあの後どうしたのだろう。
最終的にお芝居がドラマのクライマックスであるかと思ったら全然なかった。あれだけ練習していたのでちょっとは見たかった。
うるうるなのか
すごく綺麗な作品でした。一人の女の子の心の成長が見れる作品になっているのに、実は周りの大人たちも同時に成長していることがすごくわかりやすかったです。作中においても様々な要素に観客の目がいくようになっていて、その一つ一つの小さな要素が普通の映画なら一番最後につながるのてどきどき突拍子もないつながり方で終わることがありますが、この映画は少しずつ繋げていくので徐々につながり、つながりが増えてある程度大きなつながりごとが最後に綺麗なとても大きなつながりになるので途中から涙が止まりませんでした。でもそれだけ綺麗な作品になっているのはキャストの皆さんの純粋なお芝居を届けたいという作品のなかでも大きなテーマになっていることがしっかりと表現されていて、また酒井監督のもつ世界観をいまの出来る限りのキャスト、技術等で表現されているからだと思いました。
上映している劇場は決して多くないのでなかなか観ることができない方もいるとは思いますが、遠くまで足を運ぶ価値はあるし、二回、三回とどんどん面白くなる作品ではないかと思いました!
原菜乃華すげえな
前半わけ解んないんだよ。「なんとなく訳わかんないのがいいかなあと思って」作ったんじゃないのっていう訳の解んなさなの。
あとやたら楽曲も多くてさ「MOOSIC LABじゃねえんだぞ!」と思いながら観てた。
後半でストーリーが始まって、ちょっと面白くなってきてね。でも、これって子供の頃から周囲の人に「かわいい!」って言われてた女の子しか共感できねえんじゃねえのって気がした。スタッフもキャストもそう言われてきた子でまとめてんじゃねえかって。
そんなだけど原菜乃華のアップがくるともつね。そこが原菜乃華すげえなと思ったよ。
《いいにおいのする映画》監督作品で期待してて、その期待は上回らなかったな。
音が良かった。
りな(松井玲奈さん)力強い感じでいいですね。迷いや嫉妬に近い感情もうまく表現されていた。
ナノカ(原菜乃華さん)これからどうなるのかなー?
おやじ(川瀬陽太さん)りなとナノカが芝居の嘘、役者ってさー話をしていた時におやじ役じゃなく役者としての川瀬陽太さんが思い浮かんだ。まさに役者。
凜(吉田凜音さん)カッコいいなー。
粟島さんがいちばん本人役だったかも😅
吉田凜音さん、ちゃらんぽ、ミッチー、ミュージシャンの人すごいね!音楽もダンスも楽しかった!
この映画はキャストのみなさんのうまみをうまく引き出してくれていた印象です。
撮影はすごくきれいだけどわざと微妙にゆらゆらさせる手法を私はあまり好きではない。
音声、音楽はとても良かった。
話のテンポはもう少し気持ちよくなりそうな気もした。
VFXあの人なんですね。さすが。
みんなそうなんだと思いますが負けず嫌い、人と比べられたくない、特に同世代の同性には、でも人のものが気になる、、、それでいいんだと思います。そうじゃないと映画と限らず仕事も恋も普段の生活も色付かない、やりがいない。
作った人の性格、考え方、優しさ、厳しさ、弱さ、強さが濃くでる映画って大好き。
おじちゃんが泣ける映画
何だか久しぶりに元気をもらえた気がする映画です、
夢なら覚めないでと思ってしまう、家族と仲間といろんな葛藤が入り乱れ、最後には泣ける!泣いた後に元気になっている!監督さん、出演者の方々、凄くいい感じで撮影したんだろうと思います。
不思議なファンタジー。夢を追い辿った、母の軌跡。
【賛否両論チェック】
賛:夢を追いかける少女の葛藤と成長が、不思議な雰囲気の中で紡がれていくのが印象的。
否:急に入るミュージカルや、メルヘンチックな描写等、世界観への好みは分かれそう。
“女優になる”という夢を幼い頃から追いかけ続け、行き詰まった12歳のヒロイン。そんな彼女が運命のいたずらで出逢った、亡き母のいた劇団で奮闘するうちに、次第に“演じる”ということの意味を見出だしていく姿が、時に切なく、また時に微笑ましく描かれていくのがステキです。
そしてそんな彼女を温かく見守りながらも、それぞれの複雑な想いを抱え、葛藤し合う登場人物達の心の変化にも、思わずハッとさせられるものがあります。
変にファンタジーなシーンが始まったり、かと思えば怪しいカメラマンに詰め寄られたりと、変にリアルな描写も交じったりするので、世界観に好き嫌いは分かれるかも知れませんが、真っ直ぐなヒロインの成長ドラマを是非ご覧になってみて下さい。
可愛らしい映画
本当は違う映画を観る予定でしたが
時間が合わず、はらはらなのか。というおかしなタイトルに
惹かれフラッと入ってしまいました。
僕はおっさんなのですが
泣けました、お父さん目線ではなく
主演の原さん含めて若い役者さんたちが
可愛らしく、とても魅力的に描かれていて・・。
グッと心持ってかれました。
期待の魔法をかけられた
ファンタジー映画は日本・ハリウッド関係なく、得意じゃない。
脚本の粗もわかる。
しかし、これらを差し置いて、才能を感じる。
素人の自分でもわかった。
オープニングのミュージカルシーン、
カット割に違和感がないのだ。
クローゼットに入って、ミュージカルになるところに筋が通っているのだ。
正直、予算は少なかっただろう。
よくぞ、つくったと思う。
25歳の監督に、これを託した製作委員会もすごい。
プロだからできる判断だろう。
主演の原菜乃華ちゃんのリアルな成長を描いたと思う。でも、同時に酒井麻衣監督自身も投影されていると思う。パンフレットを読んで思った。
今後、益々成長する監督だと思う。
日本映画に新しい風を吹かせると思う。
偏見や前例主張者に負けないでね。
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