幼な子われらに生まれのレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★★ 重松清による原作は未読。 観終わり、これは今年を代表...
☆☆☆★★★
重松清による原作は未読。
観終わり、これは今年を代表する1本の秀作では?と感じた。
しかし、この監督の場合。過去に観た作品等に於いてですが。以前から手ブレが激しい場面等が多々あり。時には集中して観る事が出来ない時が、今回の作品中にも発生していたのは指摘して起きたい。
また演出に於いて、終盤での1番大事と思われる長女との和解シーン。
なかなか泣かせる良い場面では有るのですが。そこに至るまでの感情の起伏や、家庭環境のもつれ等を考えると。適切な演出だったのか?は少しだけ疑問には感じたのですが…。
ラストカットの直前にも。◯ちゃんのショットと。長女が◯ちゃんを見つめる2っのカットが有ればと、思った次第。それが正解かどうかは分からないが、個人的には欲しかった…と。
色々と貶した書き込みにはなってますが、凄く良い作品でした。
主演の浅野忠信が良い。仕事場と家庭内で、徐々に自分の立ち位置が悪くなって行くなか。贖いながらも何とか前に進もうとする姿が胸を打つ。
妻役の田中麗奈もまた好演。2人の子供を抱えながら前の夫の暴力から逃げた過去。
誰かに頼らなければならなかった思いを内に秘めた、その感情表現がとても良かった。
ラスト前で、元妻の夫と対面を果たす病室の場面は。今年観た作品の中でも1〜2を争う程に感情を揺さぶられる名場面でした。
(2017年9月6日 テアトル新宿)
2時間があっと言う間
役者さんを目指している方々は必見です。ロケ地は関東と思いきや関西です。西宮名塩や笠松商店街などです。映画としては、クロード・ルルーシュの「男と女」を思い出してながら鑑賞しました。
家族って面倒だけど
浅野忠信の、嘘くさい ”良い人”な発言がめちゃくちゃいい。
最初は、良い人を繕うのに必死で
周りに良い顔をして
なかなか弱味を見せない彼に
疑いの気持ちが生まれてきてしまう。
いつ何をするか分からないという危うさ。
その絶妙な、浅野忠信の演技が素晴らしかった。
むしゃくしゃして一人カラオケに行き、
「悲しみの果て」を
だらっと歌う感じもいい。
家族ってめんどくさい、けど放っておけない
近いけど遠い微妙な距離感をうまく保つことって本当に難しいんだなと実感。
諦めからは何も生まれないし、必死に食らいついてどう接していけばよいか模索しろ!と言われてるようで辛かった…。
結婚、離婚、再婚
お互いはじめてではない、それぞの家庭に
新たな命か宿ることがどれほど大きなことか。
その生まれて来る子が、どのような気持ちになり、どのような生活を送られるのか
最後につれて真っ直ぐになっていく信を見ていると、少し安心できるような気がする。
”われら”の切なくとも温かい
家族の糸に、感動してしまいます。
クドカンを観るだけでも十分に価値あり。(シーンは多くはないけれども)
なんでこの役が浅野忠信なんだろう?、とずっと気になってしかたがなかった。「岸辺の旅」「淵に立つ」等々、どこにでもいそうに見えながらも掴みどころのない、日常と奇妙な距離感を持った役者だ。だから、いつキレるのか、なにをしでかすのか、ほんとは沢田(クドカン)なんかより、こいつの方がヤバイ奴じゃないのか?と、気が気でない。そう観てしまうのが監督の罠ならば仕方がないが、この役だけはミスキャストじゃないかと思えた。重松清色よりは、黒沢清色が濃い。濃すぎる。
安定の田中麗奈、寺島しのぶ、上手すぎる子役たちを差し置いて、特筆すべきはクドカンだ。どうしてこうも役にハマるのか。彼が小ざっぱりとしてスーツを着込んだ姿を見た瞬間に、涙が出た。彼の思いがにじみ出ていたからだ。100円をくれて、何気なく立ち去っていく後ろ姿で、家庭を手放した男の哀愁をあそこまで見事に表現できるなんて、泣きながら嬉しくなってしまったよ。
砂上の楼閣
建造物や小物で心象や状況を丁寧に表現するも、画面に目新しさや美しさは感じなかった。
また呼吸音の表現は胸にくるも、その後の展開はあっさりしており潔くも虚しい。
浅野氏は伸び伸びと演ずる事が許されぬキャラクターの為、要所要所で光るものの不完全燃焼に思えた。
それに反比例してクドカンの切なさを滲ませる表情や仕草には、なんだかんだで根は良い奴と騙されかねない程のハマり具合だった。
また末尾での恵理子ちゃんが分娩室に耳を当てるシーンにて、母の苦痛の声も聞きながら不安の表情が一切無いのは台本の所為もあるが、新井美羽ちゃんももう少し感じ考えて演じて頂きたく思う。
友佳の回想だけを見ると、相手の気持ちを考えた発言や行動をしていないのは寧ろ彼女の方に思え、車内での説教が空回りに写った。
その為、田中のモラルのズレが徐々に現れる展開が恐らく監督の意図以上に不気味に感じ、彼に対する不信感が最後まで晴れず、言葉や行動に裏がないかと勘繰らなければならなかった。
それから薫ちゃんの決断を前向きに捉える事が出来るだけの家族の連帯に対する直接的な描写が少ない為、本当にこれで事態が好転していくのかと不安が拭えなかった。
新たな命が家族を真に繋ぎ、杞憂に終わる事を祈る。
男性の作った映画ですね
主人公の奥さんが、女おんなしてて、イライラしました。
男性の作った映画ですね。女性はそんなに甘くないよ~、なんて思ってしまう私って怖い?(笑)
それぞれの心の動きがよく分かる、いい映画でしたが、何だかスッキリしないのは何故だろう?
無性に自分の子どもに会いたくなった
見終わった後も、あと2時間、この家族のその後を見続けていたいと思った。たぶん、それで見てもまた、2時間、見たいと思うだろうけど。そういう中毒性がこの作品にはある。
話は静かに流れていくが、ひとつひとつの出来事は、極めて重たい。いま自分に小さい子供がいるからそう感じるのだと思った。おそらく今の自分が独身で子供もいなければ、スルーしてしまった場面も多くあっただろうと感じる。
だけど、それほど泣けはしなかった。常にじわーっと心に痛みが来ている感じだった。反面、子どもたちのちょっとしたしぐさや反応なんかに、意外と笑ってしまう場面も多かった。
無性に自分の子どもに会いたくなった。
人も家族も強くなれる!
壊れそうな家族を壊れないように踏ん張り、壊れそうになるオヤジの姿。
一見幸せそうな家族でも何かを抱えていて、踏み越えられた時に、本当の家族になれる。
家族は血のつながりではなく心を寄り添わせて形作られるもの。男は弱く、女は強い。男は耐えて強くなり、そして家族が家族でいられる。
家族の形
母親側に二人の連れ子がいる共にバツイチ子持ち再婚家族の話。
家族にしても幸せにしても様々な形があるし何が正しいとは言い切れない。
幼いながら成り行きを知る娘が思春期を迎え、それまで向き合っている様でかわして表面を取り繕っていた父親が見透かされる姿が、決して頑張っていないわけではないからこそ尚痛々しい。
仮面を脱いで向き合った先にある着地点が一つの家族の形としてとてもリアルなものに感じた。
それぞれの心境 伝わったなぁ〜 今時は珍しくも無い 家族事情だけど...
それぞれの心境
伝わったなぁ〜
今時は珍しくも無い
家族事情だけど...
幼な子われらに生まれて
新しいスタートだ‼︎
クドカンが
何気に良かった‼︎
つぎはぎの家族だからこそ本音が必要
バツイチ同士の子連れ再婚家庭。
大人と子供、それぞれの事情。
大人は「いい両親」ぶって過去を隠し、「子のためを思って」嘘をつくけれど
子供は、そんな「大人のていのいい嘘」を感じとり、自分も大人に嘘をつく
「相手のため」を思ってしたことが、より相手を傷つける
それならば、最初から腹を割ればいいけれど、「家族」だからこそ、それが難しい
幸せとは、互いに本音で語り合うことで、積み重ねられていくものかなと思った
非常に面白い映画だったので、家族に疲れた人たちに特にオススメしたい作品
再婚家庭、子供達と繋がるバイブル
浅野忠信主演の主人公は、いわゆる普通に家族を愛するサラリーマン。
再婚、前の子供、再婚した妻の連れ子の感情や対応、変化。血の繋がり、ステップファミリーの繊細な衝突や問題を浮き彫りにしていく。
思春期の子供の解決し難いドキッとする台詞、温かく、またあどけない子供達の姿が見事に描かれている。
夫婦の組み合わせは唯一無二。
正解も不正解も無いと考えさせられた。
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