「海外のポップカルチャーに詳しければ、もっと楽しめたのだろうが…」俺たちポップスター たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
海外のポップカルチャーに詳しければ、もっと楽しめたのだろうが…
大人気ポップスター「コナー4リアル」の挫折と復活を描いたモキュメンタリーコメディ。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『バードマン』の、後のオスカー女優エマ・ストーンが歌姫クラウディア役でカメオ出演している。
また、『ソーシャル・ネットワーク』『タイム』の、自身もポップスターであるジャスティン・ティンバーレイクが、コナーの専属料理人タイラス役でカメオ出演している。
架空のポップスター「コナー4リアル」に密着したドキュメンタリー映画という体をとったパロディ・コメディであり、実在するスター達が実名で登場している。
アメリカのポップカルチャーには詳しくない自分でもなんとなく名前は聞いたことがあるようなスター達が登場しており、洋楽ポップスやヒップホップのファンならテンションが上がるのでは?
ビートルズファンの自分としてはまさかのリンゴ・スターの登場に驚いた!ポールも一瞬だけ映ってたなー。すげー!
海外スターでいうと、R&B界の大物シールの扱いには笑わせて貰った。ああいうおバカに付き合ってくれる人なんですね〜!本当にバカバカしかった🤣
話の流れとしては王道で、一時の人気に天狗になったアーティストが転落し、そこからかつての仲間達との友情を取り戻すことで復活を果たすというもの。
日本でもワイドショーでありそうな物語なので入り込みやすいし、一般人にも共感できるポイントがあるので笑ったり感動したりすることが出来た。
海外のコメディにありがちな、下品な下ネタで笑わせようとするのではなく、現実世界の空虚なポップカルチャー界を、しかもその世界の第一線で活躍している本人を登場させながら茶化すことで笑いを取っているのが良い。
シニカルな視点を取りつつも、その根底にはちゃんと愛が見えるところも好印象です(^^)
とはいえ、やはり日本人の自分としては、登場人物や会話のネタに馴染みのないものが多く、そこがノイズになることも多かった。
海外のカルチャーに詳しければもっと笑えたのだろうと思うと残念。
とはいえ、ハリウッドのコメディ映画の中ではかなり優秀な作品だと思います。
モナリザはゴミだ!とか、ビンラディンみたいなファックをするぜ!とか、そこネタにしていいのっ!?