「ドキュメンタリー映画ファン必見!」人間爆弾「桜花」 特攻を命じた兵士の遺言 はとサブレさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリー映画ファン必見!
タイトルからしてどんなお堅い映画かと思っていたけど、フランス在住の監督が来日するというのでせっかくなので劇場へ。
最初の画面でおじいちゃんが動かない!と思ったら、長い沈黙と共にポツポツと語りだす、、ただこれだけなんだけど、物凄い引き込まれる。劇場にかけるならこんな沈黙は編集で摘んだり、資料映像突っ込むだろって所もおじいちゃんの映像だけでひたすら耐える。
観る側にも映画と対峙させる力を呼び起こさせる。観終わった直後より、何日かしてもずっとあの沈黙と共に語られた言葉が忘れられずにいる自分に気付く不思議な映画。
トークイベントで監督が「林さん(主人公)と対話してほしい。」って語ってたのが印象的。海外映画祭では終わってから、泣きながら駆け寄ってきて自分の体験を語った人がいるというのも納得。
自分もだけど戦争を知らない人たちにも観てほしいけど、ワン・ビン監督とかの作品が好きなドキュメンタリー映画ファンの人にも是非観てほしい。
戦争映画としても秀逸だけど、ドキュメンタリー映画としてもかなり攻めてる姿勢がカッコいい!
監督は気の良さそうなおじさんだったけど、日本映画をカンヌ映画祭にたくさん送り出してるプロデューサーらしく、話も面白かった。
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