「笑ってちょっぴり泣けました」忍びの国 ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
笑ってちょっぴり泣けました
大野くんが主演という事もあり忍者モノも好きなので観に行ってきました。
無門のキャラクターはバラエティでみる大野くんの雰囲気を持ちながらも人を何とも思わず殺せてしまう恐ろしさと強さを持っていて子供が死んでいても「そりゃ死にますよね」とあっさりしている。
冷たいのかなと思ったけど、ちゃんと情を持ってるしお国に対しては心底惚れていて愛情も感じる。
ちょっと不思議な魅力があるキャラクターでした。
お国は正確には無門の妻ではないのだけど、この伊賀一の無門を以ってしても頭が上がらないお国との関係性が面白かったですね。
お国は美人で優しいけど無門に対しては毒を吐くのでその夫婦漫才の様な掛け合いが面白かったです。
アクションは大きく二つのタイプがあったと思いました。
一つは、どちらかというと無門が敵との力量差がありすぎて全然余裕で戦ってるシーン。
この作品はBGMに時代劇や和のテイストよりは現代的なポップな曲が多く使われていて殺陣のシーンでも普通に嵐が踊ってるような曲ばかりで殺陣の動き自体も、そうなんですがダンスを見ているようでした。
もう一つは無門が全力で戦うシーン。
これは文句なくかっこよかったです。
特に最後の平兵衛との川は凄かったな。
あと、この物語に登場する漢気溢れる魅力的なキャラクター達。
北畠、大膳、平兵衛、そして無門。
北畠が茶壷を割ってからの元家臣の二人と対峙するシーンは命を張って、尚二人に教えているようで私はあのシーンは好きだったな。
お国が無門に本当の名を尋ねるところもジーンとしてしまいました。
語りの山崎努さんも良かったですね。
語っているのが一体登場人物の誰なのかと考えながら観るのも楽しかったです。
アクションあり笑いあり、ちょっと感動したり楽しめた作品でした。