「中村監督の狙い」忍びの国 aoimokuさんの映画レビュー(感想・評価)
中村監督の狙い
史実を基にした侍対忍びの戦い、
侍側の描写と忍び側の世界観の対比
コミカルさとシリアス部分とのGAPと
最初戸惑いがあったが そこが中村監督の狙いかと
2回目鑑賞時、感嘆。
キーとなる人物、誰もが主役のようや
力がこもった熱演が、全員素晴らしい。
知念くんも情けない信雄を、情けなくそしていとおしく演じてくれていて
今まで彼の演技にそこまで注目していなかったので、驚いた。
石原さとみちゃんの目力と美しさと凛とした妻役には、無門が一目惚れする説得力と 母性と愛情が感じられて、今まで苦手だった彼女の演技だったが、とてもはまり役と。
大野くんのシリアスとコミカルのギャップのうまさ。
伊勢谷さんのかっこよさとカリスマ性。
鈴木亮平くんの熱さと気迫。
國村隼さんの殺陣。
マキタスポーツさんも複雑な心境を。それぞれがそれぞれにしっかりと仕事をされていて素晴らしかった。
賛否両論あるかもしれないが
下忍側のコミカルさは、やはり中村監督の狙い通りかと。面白い。特に小松さん演じる吹き矢をよく吹く下忍には、つぼった。
最初の違和感も敢えての計算かと初回観るときより、強く感じた。
また、観たくなる映画だ。それこそが、中村監督の狙いかと。
コメントする