「人で無しなので、共感できる話ではありません」忍びの国 ハリソンさんの映画レビュー(感想・評価)
人で無しなので、共感できる話ではありません
大野くんは、ハマり役だと思いました。
アクションも良かったと思いました。
國村さんがかっこよかった!
しかし、何故戦っているのか?
何故そう考えたのか?わからなかった。
信雄の首を預けとくのは何故?
自分の持っている茶入れで、懸賞かけて、好きな人が死んで、なにがしたかったのかもよくわからなかった。信雄倒すと5000貫だとか言うが、自分は簡単に枕元まで行けるのに、何故懸賞なのかな?
北畠氏の娘から茶入れで、敵討ち引き受けたのも果たせてない。
お寺に戻ってきて、上忍になにかするのかと思ってたけど、中途半端。
お国が殺されて、無門は帰るだけ?
無門とお国の関係も、家に入れてもないやん。
お国が、無門に戦えという理由もわからない。
まあ、人で無しなので、そんなもんですよ。と言われたらそれまでですね。
私には全く合わない映画でした。人に勧めることはないです。
出演者が良かっただけに、好きな人から観たら、いい映画なんだろうなぁと思います。
レビューの点数が高いから、行ってみようなんて思わないことにします。
どこが家族で楽しめる映画なんですかね。
以下はわたしの個人的な考えではありますが…。
なぜ戦っているのか…。
それぞれに信じるもののためでしょうね。
あるものは自分の誇りであり、意地であり…。
あるものは銭(金)であり…。
自分が手にした茶入れにそれだけの値打ちがあると信じさせ
一気に人の心を掴んで突き動かしたのは無門の術です。
まず自分が首をとって見せる、現在のビジネス書などに書かれていることに通じるものがあるかもしれませんね。
無門がそれをできたのは無門というネームバリューがあったから。
大善もまた同様ですね。
この物語は名前や肩書に注目してみてみると面白いと思います。
お寺に戻った無門が使った武器は、自分のものではなく、下山のものでした。
お国が殺されて…
それでも2年後、無門は生きていました。
自分の生い立ちの惨めさや、お国を殺された悲しみ、憎しみを乗り越えて、こどもを育てた無門は、そのまま、人間の強さと優しさを表しているのでは?
これ以外にも監督がちりばめたメッセージはたくさんあると思います。
それを感じ取れない人にはつまらない映画…となるかもしれませんね。
ここまで深く考えなくてもテンポよく進む話とアクションで、家族で楽しめる映画に仕上がっていると思いますけれどね。
その先を深く知ることが出来ると良かったですね。私も1度では理由がわからない部分がありました。どうしてだろう?と帰る道々考えて2度目でやっとわかりました。必ず理由がありますよ。わからないまま終わるのは残念です。