「野望のミュージック・ロード」マッド・ドライヴ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
野望のミュージック・ロード
1990年代のイギリス、どんな手段を使ってでも音楽業界でのし上がろうとする青年を描いたサスペンス。
それにしても、幾ら主演がニコラス・ホルトで音楽がジャンキー・XLとは言え、この如何にもな邦題は…。
原題の方がしっくりくる。
まあ確かに、“マッド”な内容ではあるけど…。
主人公がゲスい!
全ては自分の野望、欲望の為。
上司も同僚も踏み台。
自分が失敗し、同僚に出世のチャンスが訪れようものならば、手段は一つ…!
とあるシーンは鬼畜の所業!
自分は音楽には疎いが、劇中彩る90年代のイギリス音楽はファンには堪らない筈。有名ミュージシャンの実名も。
が、有名ミュージシャンを皮肉ったり、音楽業界の裏事情の暴露、何より音楽業界に身を置きながら音楽など本当は愛していない主人公の性格が映画そのものを表している。
そんな主人公の顛末は…?
ウディ・アレンの2005年の作品風とだけ言っておこう。
11月公開予定。
WOWOWにて先行放映。
コメントする